
JPYC承認へ
金融庁は、フィンテック企業のJPYCが発行する日本円建てステーブルコイン「JPYC」を国内で初めて承認することが分かった。月内にも同社を資金移動業に登録し、その数週間後に販売が開始される見込みだ。
日本経済新聞が報じた。
JPYCは1JPYC=1円の価値を維持するよう設計され、預金や国債などの流動性の高い資産で価値を裏付ける。個人や法人は購入申し込み後、代金振り込みによってデジタルウォレットにJPYCが送金される仕組みとなる。
国内ではSBIホールディングス傘下のSBIVCトレードが、米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」の取り扱いを開始しているが、円建てでは初の承認事例となる。
岡部氏の見解
JPYC発行会社の岡部氏は、「JPYCは電子決済手段であり、暗号資産ではない。」価値が法定通貨(日本円)と連動した通貨建資産であり、デジタル現金と預金の良いとこ取りのような性質である」と強調。
さらに、ステーブルコインが国債市場に与える影響について、米国での事例を引用しながら日本市場への波及効果を予測した。
ステーブルコインは巨大な国債消化装置であり、
— 岡部典孝 JPYC代表取締役 (@noritaka_okabe) August 14, 2025
ステーブルコイン発行体のTetherやCircleは米国債の主要な買い手になっています。
日本でもこれからJPYCが日本国債を買いまくることになります。
ステーブルコイン発行が伸びない国の国債金利はこれからどんどん上がっていくでしょう。…
現在、世界最大のステーブルコイン発行体であるテザー(USDT)とサークル(USDC)は、発行残高の裏付け資産として大量の米国債を保有しており、実質的に米国債の主要購入者となっている。
岡部氏は、JPYCが本格的に普及すれば「日本国債を大量保有することになる」と予測し、日本の国債市場にも同様の効果をもたらすと期待を示したほか、ステーブルコイン発行が活発でない国では「国債金利がどんどん上がっていく」との見方を示し、各国がステーブルコイン市場の育成を急ぐ背景には、こうした金融政策上の思惑もあることを示唆した。
岡部氏は、8月25,25日に東京で開催される大型カンファレンス「WebX 2025」の講演者としても登壇予定。注目度が一段と増すことになりそうだ。
webXに登壇します!
— 岡部典孝 JPYC代表取締役 (@noritaka_okabe) August 17, 2025
勿論日本円ステーブルコインの話をします! pic.twitter.com/TycXoOlzGc
関連:ステーブルコイン「USDC」の買い方と特徴|SBI VCトレードでの購入方法を解説
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