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JPYC EX、累計口座開設1万件・発行額5億円を突破

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リリースから約2か月で

JPYC株式会社は16日、日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォーム「JPYC EX」において、累計口座開設数が10,000件、累計発行額が5億円を突破したと発表した。12月15日時点での実績となる。

JPYC EXは10月27日にサービスを開始し、リリースから約2か月での達成となった。JPYCは日本円と1対1で交換可能で、発行残高の100%以上が預貯金・国債で保全される。同社は国内資金移動業者として初めて資金決済法に基づく発行を実現している。

オンチェーンデータ(JPYC info)によると、12月16日時点の累計発行額は約5.36億円に達した。

出典: JPYC info

一方、累計償還額は約2.53億円。発行額と償還額の差し引きで算出される総流通量は約2.84億円となっている。発行されたJPYCの約半数が既に償還されており、決済や送金など実需での利用が進んでいることがうかがえる。

出典:JPYC info

関連:JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?今後の活用法・注意点を徹底解説

エコシステムの拡大

JPYCを活用したサービスは急速に拡大している。DeFi分野ではSecured FinanceがJPYC建て固定金利レンディング市場「JPYCマーケット」を稼働。ETHやWBTCを担保にJPYCを借り入れたり、JPYCを貸し出して固定金利で運用したりすることが可能となった。

関連:Secured Finance(セキュアード・ファイナンス)とは?JPYCの運用方法を徹底解説

決済分野ではナッジとHashPortが提携し、「HashPortカード」の発行を開始した。同カードはステーブルコインで決済・返済・還元ができるクレジットカードで、利用額の0.3%がJPYCで還元される。ステーブルコインでの返済・還元に対応したクレジットカードを国内事業者が提供するのは初めてとなる。

関連:ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始

このほかEC決済やコンビニ決済ネットワーク、ヘルスケアアプリなど多様な業種での導入が進んでいる。

同社は今後3年で10兆円規模の発行残高を目指すとしており、「オープンな金融インフラ」として業種・業態を問わず多様なユースケースの創出を支援していく方針だ。

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