はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米「アメックス」が中国市場における決済承認を取得|提携企業リップル社とのメリットを考察

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リップルネット加入企業「アメックス」の中国進出
リップルネットのパートナー企業である米国のクレジットカード大手企業『アメックス』が初の海外カード企業としての許可を取得した。リップルの業務範囲拡大にもメリットが期待される。

アメックスが中国に直接アクセス

ロイターの報道によって、米国のクレジットカード企業『アメックス』が11月9日に、中国の中央銀行から国内におけるクレジットカードによる決済の承認を受けたことが明らかになった。

また、アメックスはジョイントベンチャーである中国国内の決済大手企業LianLianのネットワークを利用し、『中国元』(Yuan)の国内の決済システムを構築することとなると報道されている。

今回の承認は、アメリカの決済企業が初めて中国におけるEコマースへの直接アクセスを確保し、同じ米国大手のマスタカードやVISAよりも早く中国市場へ進出できたとされている。

なお、今まで、すべての外国決済カード企業は国営企業Union Pay(銀聯カード)と協業しなくては業務が認められなかったが、アメックスは初めて銀聯を伴わない海外カード企業となった

そして、今回中国への進出の背景には、中国が海外カード決済企業に対する厳格なスタンスがあり、同社は10年以上斡旋活動を続けた結果、2020年には100億枚ものクレジットカードが利用されると予測されている中国のEコマース市場へ進出を遂げたという。

リップル社:提携企業の中国進出に生じるメリットとは

アメックスはリップル社のパートナー企業であり、以前にもブロックチェーンを活用したシステムの特許を出願したり、欧州大手銀行サンタンデールと共同で、リップルの技術を利用し、クロスボーダー決済の迅速化を進めることなど、ブロックチェーンにおける開発や提携を積極的に推進している。

そして、LianLian社とは、すでに1億5千万の登録ユーザーを抱えており、リップル社の決済サービスのクライアント企業の一つである送金サービス会社であり、この提携を経て中国市場の拡大を実現させた。

なお、両社ともにリップル社のxCurrentを利用している。

アメックスとLianLianがリップルネットと提携しているため、今回の公式の承認は、つまり、リップルネットにとって、中国における国内決済において、他の海外決済サービスよりもいち早く優位に立つことができるのではないかと期待されている格好だ。

さらに、アメックスとLianLianが、将来的にリップルの『マルチホップ』を利用することにより、xRapidに転換するなども不可能ではないと言えるだろう。

マルチホップとは、銀行が直接的なつながりや接点が無くても異なる銀行間での送金を可能にする画期的な技術である。

マルチホップに関する詳細はこちらから

リップル『SWELL 2018』前夜にRippleNet委員会発足|イベント内容はYoutube発信予定
リップル社最大級の国際カンファレンス「SWELL」の内容は、公式サイトやSNS、Youtubeで発信予定。前夜開催のRippleNet委員会には、三菱UFJやSBI、バンクオブアメリカ、メリルリンチ、アメックス等の代表が集結した。

なお、リップル社は中国進出への一歩として、先日まで中国部署の代表者を求人サイトから以下の様に募集していた。(なお現在、求人はなくなっている。)

出典:GlassDoor

リップル技術の中国の位置付け

仮想通貨取引やICO関連ビジネスを禁止している中国政府ではあるものの、先日、中国行政機関CCIDが仮想通貨に関する第6回パブリックチェーン技術評価を公表し、革新性で高評価を付けたリップル(XRP)が15位→7位まで順位を大きく伸ばしたことが明らかになった。

今回アメックスの中国進出成功に加えて、低コストで高速なクロスボーダー決済に対する需要が高まる中で、リップル社が今後どの様にカード決済業界を取り巻くかには注目が欠かせないと言っていいだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

リップル社が仮想通貨XRPの証券問題に関する集団訴訟を連邦裁判所へ移転|そのメリットとは
リップル社の弁護士陣は現在争っているXRPの証券化問題に関する集団訴訟を連邦裁判所へ移転させた。移転により同社にどの様なメリットがあるか考察する。
三菱UFJ銀行、リップル社技術を利用する「日本-ブラジル間」国際送金システムの開発へ
三菱UFJ銀行と子会社のBanco MUFG Brasil S.A.は、サンパウロに拠点を置くブラデスコ銀行と共に、リップル社の先端技術を利用して新たな国際間決済技術の開発で協力を進めていくとの覚書締結を発表。高速かつ透明性・追跡性に優れた国際送金システムの実用化・商用化を目指すとしている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/12 水曜日
13:45
「仮想通貨は正当なポートフォリオ分散手段」 機関投資家のアプローチに大きな変化=シグナム
スイスのデジタル資産銀行シグナムが発表した最新調査で、回答した世界の機関投資家の89%が仮想通貨をすでに保有し、仮想通貨を投機ではなくポートフォリオの有効な分散投資手段とみなしていることが明らかになった。
13:00
米上場ターボ・エナジー、ステラ・タウラスと提携 スペインで再エネ融資をトークン化
ナスダック上場のターボ・エナジーがタウラス、ステラと提携し、スペインでクリーンエネルギー融資のトークン化実証実験を開始。ブロックチェーン活用で744億ドル規模のEaaS市場参入を目指す。
12:45
JPモルガンとDBS、トークン化預金の相互運用で取り組み
JPモルガンとDBS銀行がトークン化預金の相互運用性フレームワーク開発に取り組んでいると発表した。KinexysとDBSトークンサービス間でリアルタイム決済の実現を目指す。
12:37
Bitcoin JapanのCEO、ビットコイン準備金基盤のAIインフラ投資計画など明かす 
エネルギー軸でビットコインとAIを融合 Bitcoin Japan株式会社(旧堀田丸正)は11日、臨時株主総会で商号変更を完了し、ビットコイン財務戦略の詳細を発表した。 関連:…
11:40
ソフトバンクG、エヌビディア株を9000億円で全売却、オープンAI投資へシフト
日本のソフトバンクグループが保有のエヌビディア株を全売却し、オープンAIへの最大400億ドル投資に充てる。ビジョンファンドは234億ドルの投資利益を計上し、純利益は前年比2倍以上となった。
11:15
XRP現物ETF、今週中に米国で上場見込みか 最終書類提出=専門家
カナリー・キャピタルがXRP現物ETFのナスダック上場に向けた8-Aフォームを提出した。専門家は明日か木曜日のローンチを示唆しており、米国で2つ目のXRP追跡ETFとなる見込みだ。
10:35
ビットコイン量子コンピュータ対策で議論白熱に、アドレス移行提案の是非めぐり
仮想通貨ビットコインの量子コンピュータ対策として、Taprootアドレスからの移行が提案され議論が起こった。量子耐性の獲得方法で専門家の見解が分かれている。
10:25
7年ぶりの米国ICO「モナド」、トークンセール開示文書を公開 評価額3800億円弱
モナド財団が11日、MONトークンのコインベース公開販売に関する開示文書を発表。FDV約3,750億円、最大75億トークンを販売。大口集中を防ぐ「ボトムアップ方式」を採用し、11月17日から販売開始。
10:10
ソラナ現物ETF、取引開始から10日間連続で資金が純流入
仮想通貨ソラナの現物ETFは10日時点で、取引開始から10日間連続で資金が純流入。この状況について、事前の予想を上回っているとの見方が上がった。
08:05
スタンダードチャータード、シンガポールでステーブルコイン決済カード「デカード」を支援
スタンダードチャータードがDCSカードセンターと提携し、ステーブルコインを実店舗で使用できるクレジットカード「デカード」の主要銀行パートナーとなった。
07:35
プライズピックス、ポリマーケットと提携 米国で予測市場参入
プライズピックスが世界最大の予測市場プラットフォームのポリマーケットと複数年提携を締結した。連邦規制下でスポーツやエンターテインメントに関する予測市場契約を提供し、米国での事業拡大を目指す。
07:02
メタプラネット、株主数が日本の人口の約0.2%相当まで増加
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチ代表取締役社長は、同社の株主数が日本の人口の約0.2%相当にまで増加したと報告。過去数カ月で日本の株主数は66%増加したとも説明した。
06:30
TDコーウェン、ビットコイン年末価格を14万ドルと予想 ストラテジーのBTC追加購入数も試算
TDコーウェンがストラテジーの新規ユーロ建て優先株発行により6720ビットコインが追加されると予測した。ビットコインの年末ベースケース価格は14万1277ドルに据え置かれ、強気シナリオでは16万ドルを想定。
06:05
ブラジル中銀、仮想通貨と国際資本取引の新ルール導入
ブラジル中央銀行が仮想通貨取引および国際資本取引に関する包括的な規制を発表。サービス提供企業への許可制度や報告義務を設け、資本移動の透明化および安全性を強化する。
05:35
中国がアメリカによる20兆円ビットコイン窃取を主張、ルビアンハッキング事件で
中国国家計算機ウイルス緊急対応センターが、2020年のルビアンマイニングプールから127,272ビットコインが盗まれた事件について、米国政府による国家級ハッキング作戦だとする報告書を公表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧