はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米グレースケール分析「米中貿易戦争の逃避資産としてビットコインが優れる3つの理由」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン逃避資産、米中貿易戦争は事例研究
米大手仮想通貨ファンド「グレースケール」は、ビットコイン(BTC)の米中貿易戦争の逃避資産に関する事例研究報告書を公開した。専門家の中には、逃避資産との投資判断は早計との見解もある。

米中貿易戦争はBTCヘッジの事例研究

ビットコインの投信商品で知られる米大手仮想通貨ファンド企業グレースケールは、BTCがどのように金融不安定の逃避資産として役立つかに関する事例研究報告書を公開した。今回の研究事例は、世界各国の経済面に多大な影響を及ぼす「米中貿易戦争」になっている。

グレースケールの分析によると、BTCが逃避資産として優れている点は以下の3つだ。

価値の保存

ビットコインは、ゴールド(金)のように、希少価値のある資産として価値を保存する機能を持つ。

消費

ビットコインは現金のように、決済手段として消費できる。現在、スターバックやホールフーズなどを含む100,000以上の店舗・サービスでBTCで支払うことができる。

成長率

ビットコインが成長する特徴は、ブロックチェーンの実利用や非中央集権的資産としてより多くの価値を創出し続ける。よって、需要を高める。

ビットコインのこれらのメリットを取り上げたグレースケールは、ビットコインが現在の「米中貿易戦争」においても、5月より深刻化になっている関税問題を受け、BTCの価値上昇が人民元の引き下げに伴っていると指摘した。

グローバルにおける投資リスクの増加に伴い、リスク資産(通貨や株など)の資産総額減少は始まったばかりだが、ビットコインはリスクオフ資産として台頭している。

トランプ氏が最初に関税の引き上げを発表したのは5月。ビットコインはそれから8月7日まで、すでに104.8%の累計リターン率を記録している。

ビットコイン以外の20種類の資産・市場・通貨は同時期において-0.5%の下落率だった。

人民元とBTCの現物レート比較:5/5〜8/7

出典:grayscale.co

慎重派の意見も

仮想通貨界隈では、ビットコインが逃避資産として機能している見方が多いが、カナダのモントリオール銀行の投資子会社BMO Capital Marketsの戦略責任者は米著名ニュースネットワークCNNにて、ビットコインを逃避資産と扱うのは早計だと指摘した。

ビットコインは、これまでの値動きで、ボラティリティ(変動性)の高い資産として証明している。

短期で利益を得るには望ましい投資商品だが、長期的に考えれば、逃避資産と判断するのは現時点では早計だろう。

なお、今回の米中貿易対立激化を受け、中国人投資家が中心にビットコインを買っているとの見解も多くあるが、中国の経済事情に詳しい米仮想通貨ファンドのパートナー・バイナンスのCZ氏の知人でもあるDovey Wan氏は、SNS上で「中国人がビットコインを大量に買っている状況」という見解について懐疑的だ。

理由1: ビットコインは中華系大手取引所HuobiやOKExなどではネガティブ・プレミアムで取引されている。

理由2: 人民元建てのビットコインはOTCでは、強気相場以来1%のプレミアムを維持している。

理由3: 仮に今回の金融不安定がビットコイン市場を釣り上げたとしたら、中国にいる投資家ではなく、国外の投資家からの資本流入かもしれない。

一方、人民元建てのゴールドでは出来高が実際高騰していた。

参考資料:グレースケールの事例報告書

CoinPostの注目記事

ゴールド著名投資家が語る「ビットコインと中国マネー」 米経済番組を偏向報道と批判
Peter Schiff氏は、米CNBC経済番組のビットコインに対する偏った内容に関して批判を行なった。中国マネーにおける逃避資産や、機関投資家の資金流入に関する内容に批判を行なった。
『世界的な通貨危機が懸念される中、ビットコイン(BTC)に可能性』米GS出身の金融専門家が指摘
ゴールドマンサックス出身の専門家が、強い米ドルの存在が世界的な通貨危機を招く可能性を指摘。その上で、新たな代替資産として、仮想通貨ビットコイン(BTC)に可能性を感じた理由を明かした。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/01 月曜日
18:34
日経グループQUICK、ビットコイン指数の算出開始
QUICKは12月1日、円建てビットコイン指数の本格公表を開始した。試験運用から更新頻度を毎日に引き上げ、12月22日からはリアルタイム指数も提供する。暗号資産ETFなどでの利用を想定。
17:07
イーロン・マスク氏「エネルギーこそ真の通貨」、ビットコインは基づくと主張
テスラCEOのイーロン・マスク氏が「エネルギーこそ真の通貨」と主張し、ビットコインはエネルギーに基づいていると説明。一方、著名経済学者やピーター・シフ氏は「本質的価値がない」と批判を続けている。
17:01
政府・与党、暗号資産の分離課税導入を検討へ 調整開始─NHK報道
政府・与党が暗号資産投資の分離課税化を巡り調整に入ったとNHKが報道。現行は最大55%の総合課税で、制度見直し議論が年末の税制大綱へ進む見通し。
16:26
「チェーンリンク」の将来性は?トークン化市場に必須インフラ
チェーンリンク(LINK)の将来性を解説。2030年に16兆ドル規模が予測されるトークン化市場で、既存金融とブロックチェーンを接続するオラクルとして80%超のシェアを獲得。SWIFT・J.P.Morganとの提携事例も紹介。
16:00
スイ(SUI)のステーキングで高利率なのは?自分で行う方法と取引所比較
SUIのステーキング方法を徹底解説。取引所(年利最大4.28%)、ウォレット、リキッドステーキングの3つの運用方法を比較表付きで紹介。初心者向けのOKCoin Japanから、Slushウォレットでの自己管理、Haedalでの高度な運用まで、リスクと利回りを考慮した最適な選択をサポート。
15:55
ワールドコインの本人認証方法|マイナンバーカードでWLDを受け取る手順を解説
ワールドコイン(WLD)がマイナンバーカードでの本人確認に対応。World Appでの認証手順を画像付きで解説。所要時間約5分で完了し、Orb認証済みの方も追加のWLDを獲得可能。受け取ったWLDの現金化・運用方法も紹介。
15:43
ソニー銀行、米ステーブルコイン事業化に向けBastionと業務提携 子会社設立も視野に
ソニー銀行が米Bastionと業務提携し、米ドル建てステーブルコインの事業化を推進。日経報道によると2026年度の発行を計画し、ソニーグループの「経済圏」での決済活用を目指す。米国子会社設立とOCC銀行免許取得も視野に。
15:35
Ginco、Babylon Labsと提携「BTCFi 2.0」を推進
GincoがBabylon Labsと提携し、第三者への預託なしでBTCを活用できる「BTCFi 2.0」を日本で推進。業務用ウォレットGEWからBTCステーキングが可能に。
14:26
カザフスタン中銀、仮想通貨投資を計画 最大約470億円規模
カザフスタン国立銀行(中銀)のティムール・スレイメノフ総裁は、金・外貨準備ポートフォリオの一部として、仮想通貨へ最大3億ドルの投資を検討していると発表した。
11:47
テザー社CEO、S&PによるステーブルコインUSDT格下げに反論 余剰資本を強調
テザー社CEOがS&PによるステーブルコインUSDTのドルペッグ機能評価の格下げに反論した。余剰資本や米国債利回りを考慮していないと指摘している。
11:07
ヤーン・ファイナンスのyETH製品に攻撃、約4億5000万円相当が流出
イールド・ファイナンスのyETH製品が攻撃を受け、約4億5000万円相当のETHが流出。攻撃者は無限ミントの脆弱性を悪用し、約1,000ETHをTornado Cashに送金。V2・V3ボールトは影響を受けず、yETH保有者は安全に引き出し可能に。
09:15
中国人民銀行、仮想通貨取引の厳格取締を改めて要請、ステーブルコインも警戒対象
中国人民銀行が仮想通貨取引の取締強化を改めて各当局に要請した。仮想通貨関連活動の再活発化が背景にあるとみられ、ステーブルコインも警戒対象としている。
09:03
コインシェアーズ、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げ
欧州大手のコインシェアーズが、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げた。米国市場での大手運用会社への集中により、差別化や利益率確保が困難になるとの懸念を示し、ナスダック上場を控え、仮想通貨関連株式やアクティブ運用戦略など新商品の投入を計画している。
11/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、金持ち父さん著者キヨサキのBTC売却やソラナとXRPのETFの好調など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
DeFiで株式市場はどう変わる? Progmat齊藤達哉氏が語るオンチェーン金融の未来|独占インタビュー【後編】
Progmat齊藤達哉氏インタビュー後編。議決権付きトークン化株式で日本が世界初となる理由、2028年施行を目指すトークン化法のロードマップ、DeFi・AIエージェントを見据えた将来ビジョンを聞いた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧