はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

昨年11月の「底割れシナリオ」再来に警戒感、ビットコイン(BTC)はライン割れで急落|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン(BTC)市況
仮想通貨ビットコイン(BTC)は、しばらく推移していた10000ドルを大幅に割り込んだ。複数のアナリストらが下落要因を分析しているが、昨年11月のディセトラ底割れシナリオ再来に警戒感が募っている。

ビットコイン(BTC)市況

10,000ドル前後で推移していたビットコイン(BTC)は、日本時間午前3時すぎから急落。世界最大のデリバティブ取引所BitMEXにて、9500ドル台まで下落した。 国内最大手のbitFlyerでは、108万円台から大幅下落し、一時101万円台を付ける場面も見られた。

国内外で意識されていた、日足レベルの「三角保ち合い」の下値支持線を割り込んだことで、下落スピードが加速した格好だ。

今回の急落を受け、海外のアナリストBoxmining氏は、BitMEXにおけるロングポジションの大量強制清算を伝えた。急落に際し、「1.5億ドル(160億円相当)のロングポジション」がロスカットされたが、ショートポジションにはほぼ無影響であったという。

人気アナリストThe Crypto Monk氏は、今回の急落について、昨日夕方BitMEXの巨大買い板(1.2億ドル)の影響を指摘、大口投資家がポジションを大量に捌きながらも、マーケットメイクを行なった可能性があると分析。Joseph Young氏らは、米シカゴ先物市場(CME)のSQが原因の一つだと指摘している。

メジャーアルトに売り仕掛けか

今回の下落は、先行指標となりやすいイーサリアム(ETH)の下落にも牽引された。BitMEXで先んじてイーサリアムのショートが積まれた可能性がある。

また、大幅下落の直前である「2:30〜2:45」にかけて、仮想通貨テザー(USDT)がバーン(焼却)されたことも、Tainoko(@btc_tainoko)氏に指摘されている。同氏は、BTCの大口売買アラートや、未確認取引数、BitMEX&Deribit未決済建玉を知らせる「BTC情報アラート」など有益なツールを開発・提供している。

チャート上では、これまでサポートされていた支持線を明確に割り込んだことで、心理的節目として意識されている9,000ドル(95.3万円)〜JPY建100万円台の水平線が、最後の砦となった。 急落後のリバウンドを見せている状況だが、上昇時の戻り売りが予想されており、セオリー通りにディセンディングトライアングルを下抜けるかどうか注目されてる。

市場から警戒されているのは、2018年11月に発生した、「ディセンディングトライアングル」底割れ再来シナリオだ。(下図:2018年のBTCチャート)

ただし、当時はビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォーク騒動で、予期できぬ「ハッシュ戦争」が勃発するなど、2018年でもトップクラスのマイナスファンダ(悪材料)がトリガーとなったのも事実である。昨年と異なり規制面などの整備も進み、Bakktのような機関投資家の参入契機となるような好ファンダも相次いでいることから、続落したとしても年初来安値(3,000ドル)まで下げるなど今年の上昇分を全て帳消しにするような極端なシナリオは考えにくい。

今朝のラインブレイクで短期・下落トレンドは鮮明にしたものの、必ずしも底抜けるとは限らないため、固定概念に捉われて急反騰時に焼かれないよう十分注意する必要はある。

海外のアナリストDonAlt(@CryptoDonAlt)氏は、最新の相場感をアップデートし、買いに入るべきではないとの見解を述べた。同氏によれば、9,800ドルラインが割れたことで、今年7月以来の9,450ドル〜12,550ドルのレンジ相場形成を見ている。

「今回の下落は7月〜9月において、5度目のレンジ相場の底値となった。前回は9,500ドルで買いに入ったが、今回はそうしない。」と語り、慎重な姿勢を見せた。

CoinPostの関連記事

『日本の仮想通貨市場復活のために』業界最先端のトレーディングツール、デコチャート開発秘話
仮想通貨業界の有志が共同開発する、最先端の仮想通貨トレーディングツール「DECOCHART」プロジェクト。CoinPostの取材で、開発の舞台裏や今後のビジョンが明らかとなった。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/30 火曜日
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧