- ビットコインを通貨として使うための課題
- ツイッターCEOのJack Dorsey氏が豪メディアのインタビューに応じ、将来的なビットコインの普及拡大を確信する一方、通貨として利用できない理由について語った。
決済手段としての課題
ツイッターと決済企業SquareのCEOを務めるJack Dorsey氏が、豪州メディアとのインタビューで、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨について語った。
Dorsey氏は、過去に「ビットコンは仕組みもシンプルで公益性が高く、世界中の人々が平等にアクセスできる上に、強さも兼ね備えている」と述べるなど、以前からビットコインを強く支持している。一方で「大衆に受け入れられるまでには、まだまだやるべきことが山積している」と、課題も見据えてきた。
また、現在はインターネットが世界中をつないでいるため、インターネットを1つの国家だと考えることができるとした上で、そこには統一された通貨があるべきだという考えを持っている。インターネット通貨として利用できる可能性を持つ仮想通貨は、ビットコイン以外には考えにくいとも語っている。
今回のインビューではDorsey氏は、ビットコインの普及がこれから拡大していくことを確信しているが、まだ通貨として利用できるレベルには達していないと話した。「ビットコインは価格の変動が大きく、ゴールド(金)に似た投資向け資産のようだ。我々はビットコインをもっと入手しやすくて、より使いやすくする必要がある」と、その根拠を説明している。
今後の取り組み
Dorsey氏は、「金融サービス業界に参入するための技術トレンドとして、AIと仮想通貨の2つの技術が存在しているが、Square社は後者を活用することを選択した」とも話している。
また、「コードを書くエンジニアやソフトウェア開発者といったオープンソースを提供してくれるコミュニティが我々を支援してくれている。金融領域で何か恩返しがしたい。」と今後について意気込みを語った。
Dorsey氏は、仮想通貨の経済圏を改善するために、5人のエンジニアを雇っているという。インターネット通貨ができる日まで、「自分たちにできることは何でもする」と意欲をみせた。
参考: The Australian Financial Review