- 仮想通貨市況
- 日本時間12時にビットコインが急落。先日まで高騰相場が続いたイーサリアムの相場が先行して下落、ビットコインや好調相場のXRPも連れ安する格好で下落した。
仮想通貨市況
19日の仮想通貨市場は、日本時間12時にビットコインが急落した。先日まで高騰相場が続いたイーサリアムの相場が先行して下落、ビットコインや好調相場のXRPも連れ安する格好で下落した。
ビットコインは米ドル建で1万ドルを下回り、前日比5%安(Coinbase)まで下げ幅が拡大。イーサリアムも前日比で4%安、XRPは5%安と昨日までのアルト好調相場も一服した。
4日間に渡って急ピッチな高騰相場が続いたことで利益確定ポイントと見られたほか、イーサリアムの共同創業者ジョセフ・ルービン氏が、15日のサミットで「イーサリアム1.0は試作品として考えて良い。スケーラビリティに問題があることは分かっていたが、何かをリリースしなくてはいけない状況にあった。」との発言が問題視されたことが影響したか。
They took investment on the premise that Ethereum was "scalable" (it's in the ICO Terms & Conditions) but it was an "impossible project" "that we knew wouldn't be scalable". pic.twitter.com/Ia86X2uBm3
— grubles (@notgrubles) September 18, 2019
ジョセフ・ルービン氏の発言については、「スケーラビリティに問題がある」という発言にイーサリアム1.0がシステムの性能を柔軟に拡大できないということであり、問題があることが分かっていたのにローンチをしたことに対して「不誠実だ」などと批判の声が上がった。
一方で、「イーサリアム1.0は文字通り第一段階で、イーサリアム2.0でスケーラビリティの問題を解決しようとしていることは周知の事実であった」とする擁護発言も見られている。
なお、イーサリアム2.0へのアップデートでは、スケーラビリティ問題の解決を予定。イーサリアム2.0の実施予定日は2020年1月3日を予定している。
イーサリアム2.0では、PoSが実装されるほか、トランザクションの処理をシャードチェーンで分割するスケーラビリティの機能「シャーディング」の実装を予定する。
ビットコイン市場
ビットコイン市場でも、マイニングの月次報酬額が前月水準を6ヶ月ぶりに下回ったほか、中国の内モンゴル自治区が中央政府の命令を受け、マイニング業者の操業が10月末までに停止させることで、上値を重くしていた。
中国でマイニング業が盛んな地域では、水力発電で電力代が安価に手に入る四川省が有名だが、内モンゴル自治区では火力発電をメインとした低電力かつ涼しい気候の地域として多くのマイナーが点在する。
影響は軽微とする見方もあるが、10月末に向けてマイナーの移動が明るみに出れば、ビットコインネットワークが投資判断材料になり得るビットコイン市場にも警戒感が出ると見られる。
一方、目先材料にあったビットコインETFも、VanEck社が取り下げ、Bitwiseは承認は厳しいとの専門家の意見が聞かれるなど、市場が期待する材料ではないのが現状だ。Bakktの先物の事前報告では、機関投資家の温度感が高いことが報じられたが、先物取引を開始する9月23日からの情報次第となりそうだ。