- オーストラリア銀行が仮想通貨取引を停止か
- Sydney Morning Herald (オーストラリアの日刊紙)は、オーストラリアのメジャーな4つの銀行が仮想通貨に関わる資金の取引を停止させていると、銀行の顧客が訴えていることを報じた。
- 関わる4つのメジャー銀行の見解
- その告発に対するナショナル・オーストラリア銀行(NAB)、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)、オーストラリア・コモンウェルス銀行、およびウエストパック銀行の反応をまとめました。
Sydney Morning Herald (オーストラリアの日刊紙)は、オーストラリアのメジャーな4つの銀行が仮想通貨に関わる資金の取引を停止させていると、銀行の顧客が訴えていることを報じた。
問題の銀行はナショナル・オーストラリア銀行(NAB)、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)、オーストラリア・コモンウェルス銀行、およびウエストパック銀行です。
上記の銀行がCoinjar、CoinbaseおよびCoinspot取引所、そしてBTC市場への取引(送受信)を停止し、それらを利用しようと試みたアカウントを凍結しているようです。
しかし、どの銀行もその事実を否定、または不明瞭な返答で濁しています。
ナショナル・オーストラリア銀行代表者は
「法律で規制されていない通貨は支持していませんが、ユーザー個人の仮想通貨を購入する権利を否定したりはしません。」
と言及し、ANZ代表者は
「仮想通貨の購入は禁じていない」と言及しています。
コモンウェルス銀行は2017年6月、「振込先が以前詐欺または詐欺取引と関係している、またはビットコインや他の仮想通貨決済サービスとの取引を促進した」という理由で取引を拒否する権利を有し、オンラインバンキングでの仮想通貨に関する取引を廃止しています。
コモンウェルス銀行代表者によると
「ユーザーは契約条件および関連ある全ての法的債務に応じる限り、これら仮想通貨に関する取引を行うことはできます。」
としています。
ウエストパック代表者は
「素性が確かめられない取引についてはオーストラリアの資金洗浄対策債務に反さないよう、必要に応じて手を打つことがあります。」
と言及しました。
また取引所側の意見では、CoinSpot(オーストラリアの仮想通貨ウォレットプロバイダおよび取引所)は12月31日の陳述で以下のように述べました
「オーストラリアドル預金の一時的制限の解除は長くて新年1週目までかかります。残念なことにこれまでオーストラリアの銀行は、仮想通貨事業に対し非協力的であったため、頻繁なアカウント解約や厳しい制限が見られました。結果として、仮想通貨業自体が脱銀行化を行なっています。」
Cointelegraph.comの報告によるとオーストラリアは12月、ビットコイン取引所のオーストラリア取引報告分析センター(資金洗浄およびテロ資金を監視する組織 – AUSTRAC)への登録を義務付ける法律を制定しました。
その法律により、規制されていない仮想通貨取引所を経営するものは懲役および罰金の対象となりました。
CoinSpot創設者Russel Wilsonによると、
「銀行が時折、不正な資金が送られなかったことを明確にする間、取引(アカウント)を凍結することは認識しています。しかしこれは銀行の標準なベストプラクティスであり、皆を守るためにしていることです。」
と否定はせず、銀行側も法のもと判断している旨を伝えています。
Australian Banks Allegedly Blocking Cryptocurrency Transactions, Freezing Accounts
Dec. 31, 2017 by Simon Golstein
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