はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英中央銀行がビットコインのライバルとなり得る仮想通貨発行の研究を行う

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イングランド銀行が自身の仮想通貨発行
イングランド銀行が仮想通貨を発行した場合、市中銀行が不要になります。
仮想通貨と銀行
銀行発行仮想通貨には取り付け騒ぎを起こしてしまう可能性があり、銀行がそれを以下に回避するかが問題です。

2017年、ビットコインおよび他の仮想通貨が盛り上がり、2018年も多くの仮想通貨に関するニュースを見ることになるでしょう。

現在もっとも期待されていると行ってもいい事業の一つはイングランド銀行(BoE)によるものです。

イングランド銀行の研究ユニットは2015年より仮想通貨研究を始め、現在自身の仮想通貨を発行する計画に力を入れています

さらにこの計画は、自国通貨を単純にデジタル通貨として置くものではなく、ビットコインやイーサリアムなどのライバルとなり得るような、プロトタイプの通貨を発行する研究を行なっている模様です。

現在の仮想通貨と銀行発行通貨の違い

銀行とビットコインの関係が良好ではないことは確かです。

これは銀行が集中制御・管理に頼り、仮想通貨は分散型・peer to peer (P2P)経済取引を利用しているからです。

最近ポーランドの中央銀行は国民の仮想通貨利用を阻止するため、「仮想通貨はお金ではない」と伝えています。

もちろん、銀行は仮想通貨の基礎をなすブロックチェーン技術のポテンシャルに気づいており、それを利用しようとは考えています。

さらにいうと、仮想通貨を完全に切り抜き、規制が可能なもので代用することを望んでいます

イングランド銀行は、このような研究を行なっていますが、結果として政府の管理下に置かれるため、本質的に非中央集権を特徴とする仮想通貨と同じくくりで取り扱われるかはわかりません。

イングランド銀行はこの研究レポートを今後12ヶ月以内に報告することを予定しています。

銀行発行仮想通貨の欠点

現在でも中央銀行は電子決済を利用していますが、取引は集中集権型であり、中央銀行アカウント間に行われています。

問題は銀行発行仮想通貨により中心的仲介者を無視し、誰とでも即時決済ができるようになることです。

ブロックチェーンの共有レジャーにより、いつ、どの銀行でもアカウントを作成および移動することが可能になります。

この中心的仲介者を不要とする銀行間即時移動は大きな影響を及ぼすでしょう。

中央銀行総裁カーニー氏は以下の様に述べました。

「市内の普通の銀行で問題が生じた時、顧客は簡単に取り付け騒ぎの状況を作ることが可能になってしまいます。つまり、人々は心配を感じた瞬間、イングランド銀行の口座に変更することができるのです」

取り付け騒ぎ:特定の金融機関や金融制度に対する信用不安などから、預金者が貯金を取り戻そうとして、急激に金融機関の店頭に殺到し、混乱をきたす現象のこと。

そのような取り付け騒ぎの懸念点から、イングランド銀行は大量の預け金が入るため、イングランド銀行は様々な資産への投資が強いられることになるでしょう。

これは興味深いとんち問題です。

中央銀行による銀行発行仮想通貨は市中銀行を不要にしてしまう可能性があります。

現在、多くの人がデビットカードを利用し、スマートフォンを使って決済を行なっているため、銀行はやがて実店舗を減らし始めるでしょう。

銀行が一番心配しているのは取り付け騒ぎの可能性です。

その可能性を軽減するための方法に思いつくかどうかが楽しみです。

Bank Of England May Issue Its Own Cryptocurrency

bitcoinist Jan. 1, 2018 by Jeff Francis

参考記事はこちらから

Bank of England ‎to Beat Bitcoin with Rival Cryptocurrency Coming Out in ‎‎2018

financemagnates Jan. 1, 2018 by Aziz Abdel-Qader

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧