はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨XRPを通じた巨額出資は単なる金銭支援ではなかった」リップル幹部が語るXpringの展望

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Xpringは、価値の移転を容易にする「お金のためのAWS」を目指す
リップル社投資部門幹部は、Xpringとしての展望を通じてXRPを利用するエコシステムの構築に言及。XRPやXRPレジャーを使用して開発を行う企業への巨額出資は、単なる金銭的な支援だけではなかったと振り返った。

Xpringは、価値の移転を容易にする「お金のためのAWS」を目指す

今月初め、米リップル社の投資部門「Xpring」は、XRPレジャーとインターレジャープロトコル(ILP)をアプリに統合できる、開発者向けのオープンプラットフォームの稼働を発表した。

このプラットフォームを利用することで、ネットワークを跨いだあらゆる通貨(米ドルやビットコイン、イーサリアムなど)の支払いが可能になるため、リップル社は「お金のためのオープンプラットフォーム」と表現している。

昨年5月に始動した、投資/インキュベーション支援プロジェクトであるXpringは、XRPやXRPレジャーを使用して開発を行う仮想通貨/ブロックチェーン企業に対し、5億ドル(約540億円)を超える巨額の投資を行ってきた。

しかし、それらの企業と緊密に協力し合う中で明らかになったのは、単なる金銭的な支援だけではなかったと、Xpringの幹部であるEthan Beard氏は、次のように述べている。

「XRPエコシステムの成長と発展を支援するためには、より簡単に、より使いやすく、この技術を利用した開発ができるようにした上で、顧客やパートナー企業が、実際に直面する課題解決に集中できるようにすることが必要なことだったのだ。」

そこで、Xpringはエコシステムの発展に不可欠な、開発者への直接的な支援へ焦点を合わせ、開発者向けのグローバルなネットワークとして、XRPレジャー上の構築とILPの活用を容易にする、さまざまなツールやサービス、プログラムを提供するプラットフォームをローンチするに至ったと語る。

このシステムは、価値の移転を容易にする「お金のためのAWS」になり得る存在だとしており、目標におくテーマでもあるという。

価値のインターネットを実現

リップル社が目指しているのは、「インターネットにお金をもたらすこと」、つまりインターネット上での価値の移転を容易にすることだ。

そのための二つの柱として、リップル社は、金融機関向けのグローバルな支払いネットワークであるRippleNetと、XRPやILPを使用する企業への支援を行うXpringに力を注いでいる。

Xpringの開発者向けプラットフォームは、「アプリにお金を統合する際の苦痛と煩雑さをなくす」よう設計されており、企業の複雑化するコンピュータ関連ニーズの解決策として、必要に応じて手軽に利用することを可能にした、米アマゾン社のクラウドサービス、アマゾンウェブサービス(AWS)のようなものだと、Beard氏は答えた。

ブロックチェーンや仮想通貨関連の開発者だけが対象ではなく、「世界中の2300万人の開発者のためのプラットフォームだ」と同氏は主張する。

リップル社のILPは、異なる台帳間での送金が可能なオープンプロトコルであり、単一の企業やブロックチェーン、または通貨に紐付けられていないため、インターネット上のルーターのようにコネクターを利用したあらゆる価値移転システムの相互運用が可能だ。

さらに、ILPとXRPを組み合わせることで、メディアやゲームなど、さまざまな業界におけるブロックチェーン間取引やマイクロペイメント、ウェブ収益化が可能になるとリップル社は主張した。

Beard氏は、Xpringの将来のビジョンを次のように言い表している。

「我々は、Xpringプラットフォームが最終的に、今日のテキストや画像、ビデオと同じような水準で、インターネットにお金をもたらすことを望んでいる。」

そのビジョンの実現に近づくべく、Xpringは16日、仮想通貨のセルフカストディ技術を開発しているスウェーデンのスタートアップ、Towo Labs社に戦略的投資を行ったことを発表している。

Towo Labs社は、XRPレジャー上のすべてのトランザクションタイプをサポートするハードウェアウォレットファームウェアと、トラストレスで非カストディ型のインターフェースの開発を行うが、Ledger NanoモデルやTrezor Tデバイスなどのトップハードウェアウォレットにおけるサポートが統合されることを想定していると言う。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
16:00
リトアニア、仮想通貨ライセンス義務化へ 申請低迷
リトアニア中央銀行が仮想通貨事業者にMiCAライセンス取得を義務化。2025年12月31日以降、無許可運営には罰金や最長4年の禁錮刑。370社以上が登録するも申請はわずか30社で全体の1割未満。同国はEU内でMiCAゲートウェイとしての地位確立を目指す。
15:05
仮想通貨投資への期待高まる、税制改正で約5割が投資拡大を検討=ビットバンク調査
ビットバンクが発表した2025年仮想通貨投資実態調査によると、2026年の市場期待として「税制改正」が34.3%で最多。税制が20%の申告分離課税に変更された場合、約5割が投資拡大意向を示した。知識不足が投資の障壁だが心理的ハードルは低下傾向。
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧