Visa「リブラは今も注目している」
リブラ協会の脱退を表明した大手Visa社は、現在も引き続きリブラプロジェクトに注目していることがわかった。
VisaのCEOを務めるAlfred F. Kelly氏が海外メディアのインタビューに応じ、「Visaはあらゆる決済システムに対し、前向きな連携を続ける方針だ」として、未だリブラプロジェクトに意欲を示した。
Visaはリブラ協会から離れた後も、フェイスブック社との対話を続行しているという。
Visaと共に離脱した5社のうちの4社は大手決済企業で、リブラプロジェクトが国際的な送金ソリューションも担うことから、決済業者の離脱がプロジェクトの存続に影響するとの見方もある。Visaが継続的な関心を示したことはリブラにおける重要なニュースとなる。
なお、リブラの導入には、公聴会でも指摘された規制面の課題などを解決する事が最低条件としており、フェイスブックも規制準拠に時間が必要であると言及した。
これはVisaが協会脱退を表明した当時の理由と同じで、規制コンプライアンス等が参加の障壁になっている旨を明かしていた。
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23日に行われた米下院公聴会でフェイスブック社CEOのザッカーバーグ氏は、米国の規制認可を取得できない場合、フェイスブック社は「リブラ協会」から手を引くという考えを示したほか、「リブラを発行できるかはまだ分からない」とも話し、規制環境が決め手になるとの認識を見せている。
Visa社らが懸念するように、リブラに対する規制対応は先行き不透明な状況にあるが、規制準拠の体制が整いさえすれば、VisaやMastercardが出戻りする可能性が見えたことは、プロジェクトの進行にプラス要素となりそうだ。
参考:valor報道