再び注目か、中国仮想通貨格付け
中国の習近平国家主席の発言を受け、国内でブロックチェーン・仮想通貨のプロジェクトに大きな注目が集まる中、これまで大きく取り上げられなかった中国産業情報技術省CCIDが公開するブロックチェーン(仮想通貨プロジェクト)格付けの影響力が増す可能性が見えてきた。
CCIDのランキングは、中国の行政機関でもある機関が公開しているもので、仮想通貨の中でも主にパブリックチェーンの技術を評価するための“技術ベースの評価指標”だ。中国政府、民間、教育機関に在籍する専門家によって評価が行われている。
これまで、同ランキングの上位がいわゆる中華系プロジェクトが多く占めていたこともあり、ランキングへの信頼度は低く、市場影響は軽微と見られていたが、政府の動向と中華系プロジェクトへの関心高で、再注目される可能性がある。
ランキング公開以降、1ヶ月に1回のペースで公開していたランキングは、現在不定期更新。最新の格付けは先月の末に公開されたものだ。
最新のランキング(14回)は以下の通り。評価基準は、基本技術・応用性・革新性との3点、合計数値を基準にランキングが作成されている。
ランキングでは、上位ランクイン銘柄は、1位がEOS、2位TRON、4位NULSと中華系銘柄が上位にランクイン。
前回の13回と異なる点は、前回2位にランクインしたイーサリアムが3位に後退し、TRONが2位浮上。前回5位にあったGXChainは、オフィスが中国警察によって取り締まられたとの報道があってか、ランキングから姿を消した。
一方、これまで大幅に過小評価されていたXRP(リップル)が前回の30位から20位と大幅に順位を上げた。ランキングの評価点では、基本技術・応用性・革新性全てが大きく更新されたことがその理由にあるようだ。
また、上位ランクに格付けされたLiskは前回14位から7位に。QTUMは前回18位から8位に格上げされた。このように上位に中華系プロジェクトが占める格付けである一方で、国外の主要プロジェクトも上位入りすることでの注目度も高まるかもしれない。