TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

SWIFT、30分の国際送金を主流に 20年中にも加盟企業を大幅拡大|仮想通貨関連との企業間競争も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SWIFT、30分の国際送金を主流に

SWIFT(国際銀行間通信協会)が、30分以内で海外送金を完了する新システムを2020年中に導入する見通しを明らかにした。約1万1千の加盟金融機関の約9割に導入していくという。日経新聞が報じた。

SWIFTは、17年に国際送金の新システム「gpi」を開発、ブロックチェーン技術のPoC(概念実証)として着手した。現在3000強の金融機関が導入しているというが、今後参加金融機関を3倍まで増やす見込みがあり、日本の全国銀行協会など各国の金融業界団体に働きかけるという。

gpiは、ブロックチェーン技術を国際決済システムに応用することで、リアルタイムなプロセス追跡と即日決済を可能にする試みで開発された新システム。国際送金で必要なコルレス銀行(中継銀行)ごとの処理時間や手数料も開示することで、業務を効率化させる時間短縮のほか、最も安い銀行を取引相手が選ばれる仕組みを提供する。

情報開示によるコレルス銀行ごとの競争を生み出せるのもその魅力の一つだ。

また、ノストロ 口座(銀行間取引において資金決済を行う当方の決済口座)のリアルタイム管理が可能になることで、国に現地の通貨建で保有する必要のあった資金を最適化することができる。銀行側が、余分な資金をほかの投資に回せる可能性も見えてくる。

結果として消費者サービスの向上にも繋がる今回の事例。仲介手数料と送金速度の面で、利用が増加する国際送金をより利用しやすい環境に繋がる。

なお、システムに応用するブロックチェーンは、「Hyperledger Fabric v1.0」 と自社の技術から構築している。

仮想通貨関連との企業間競争

ここで注目したいのが、国際送金市場のフィンテック領域における新興企業やプロダクトだ。

仮想通貨・ブロックチェーン業界の領域では、リップル社が同様に国際的な提携銀行網を拡大。ノストロ口座やコレルス銀行自体の問題を解決するほか、ODL(旧xRapid)のような、仮想通貨を応用することで、国際送金間の為替コストを低減させるプロダクト等の提供も行なっている。

また、Facebook社が主導するリブラは、現時点で、国際的な規制の壁に導入が阻まれているが、国際的な通貨を発行することで、国際送金市場の利便性向上を図るプロジェクトでもある。

仮想通貨の領域では、ヴァーチャル空間が日常化する可能性がある中で、国ごとのボーダーがなくなり、今までの法定通貨システムが機能しなくなる可能性も指摘されている。ある意味で、国際的な送金市場は、多角的に変化していく可能性が見出されている格好だ。

国際送金業で競争が加速するなか、どの企業が大きなシェアを獲得するか、今後の企業間競争には注目したい。

合わせて読みたい仮想通貨XRPを介した国際送金、SWIFTより送金ボラが1/10に減少 リップル社が公式検証

参考:日経新聞

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧