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カナダの証券取引委員会、仮想通貨取引所関連で初の捜査 出口詐欺関連で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カナダの証券取引委員会、仮想通貨取引所関連で初の捜査

カナダのブリティッシュコロンビア州の証券委員会が、仮想通貨取引所に対する初めての捜索に乗り出したことが分かった。顧客資産を十分に返還されずに閉鎖したアインシュタイン取引所の資産等を差し押さえる請求も行なった。

BC州の裁判所は、BCSCの差し押さえ申請に同意しており、会計事務所Grant Thorntonが臨時代理として取引所の資産の所有権を持つことが決定したという。

操作対象の取引所は、バンクーバーで設立された「ezBtc」で、出口詐欺の可能性もあると指摘されていた。

取引所のユーザーらは現在、プラットフォームで保有している仮想通貨にアクセスできないと苦情を申し立てている状況にある。

予想外の捜索

地元メディアの「Tyee」は19年7月、ezBtcが何万ドルも横領している可能性があるとスクープするなど、カナダ国内で仮想通貨取引所が問題視されたのは、今回が初めてではない。

しかし、当時のBCSC(ブリティッシュコロンビア証券委員会)は、仮想通貨取引所は理論的には当委員会の取り締まり対象になる可能性があると指摘しつつも、「正式な市場として認められるものがない」との理由で、公開捜査等には動いてはいなかった。

一方、初めての捜索に乗り出した理由についてBCSCは、「こうすることが公共の利益になると判断した」との声明を発表している。今日まで、BCSCによって公的に管理される仮想通貨取引所は存在していない。だが、もしある取引所の活動が監視範囲内のものとみなされる場合、証券法違反として執行措置の対象となる可能性があるという。

また、顧客資産はリスクにさらされており、「ezBtc」を通じて投資した人は、お金を回収するために弁護士に相談すべきだとも述べた。

ezBtcは現在、ブリティッシュコロンビア州だけで6件の訴訟を起こされている。同取引所を所有するDavid Smillie氏と、ビジネス上関係のあった知人二人も、4700ビットコイン(現在約48億円に相当)を貸しているが返済されていないとの訴えを起こしているという。

訴訟が起こってから間もなくして、「ezBtc」のウェブサイトはオフラインになるなど、出口詐欺の可能性も浮上している状況だ。

カナダのバンクーバーは、世界で初めてビットコインATMを設置した場所であり、多数の上場ブロックチェーン企業を生み出してもいる。その一方、今回のように杜撰な経営を行っている仮想通貨取引所の問題も最近明るみに出てきた。

仮想通貨取引所クアドリガ(QuadrigaCX)の事件も記憶に新しい。

秘密鍵を独占的に管理していたCEOの突然死によって、仮想通貨資産にアクセスできない事態に陥り、同社は4月に破産が確定した。

破産管財人の報告書によれば、クアドリガでは基本的な内部統制や職務分離さえも存在せず、取引所資産と顧客資産の分別管理さえも行われていなかったことが明らかになった。

仮想通貨取引所ユーザーの安全にとっても、一般的な株式取引所のように規制当局が適切に管理することによって、健全な経営体制を維持することは、望ましいといえそうだ。

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