はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

香港の仮想通貨ファンドライセンスが形骸化、承認数はほぼ皆無

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

香港の仮想通貨ファンドライセンス

香港政府は昨年、仮想通貨ファンドに対する正規ライセンスを与える計画を発表したが、これまでのところ、承認されたファンドはほぼ存在していないことが明らかになった。ロイターが報じた。

香港証券先物委員会(SFC)は、昨年10月に仮想通貨ファンドに公的ライセンスを与える計画を、規制ガイダンスと共に発表した。

公的にガイダンスが文書化されたのは、今年10月になってからである。ファンドマネージャーが最低300万香港ドル(約4000万円)の流動資本を維持することや機能的に独立したカストディアンを任命することが要件として含まれている。

現状では、このライセンスを取得することはハードルが高いとみられる。

現時点で、ライセンスを取得できた稀な企業として特定することができるのは、香港を本拠地とする仮想通貨コンサルティングファームのDiginex社のみという。

SFCへの申請を支援した法律事務所のSimmons&Simmonsはロイターのインタビューに答えて、まだ業界が熟していないことも一因だと示唆している。

この分野の新しいマネージャーの多くは、仮想通貨事業を行うための背景や経験、あるいは支援者を持っていない。よって、申請をそもそも開始することさえできない状況だ。

ライセンス取得のハードル

ライセンスを取得する際の厳格な基準と広範な規制枠組みを回避して、香港の仮想通貨ファンドの幾つかはオフショアへ向かったという声もあるが、他にも要因は考えられる。

規制自体ではなく、仮想通貨ファンドにとってカストディ、監査、サイバーセキュリティなど、一連の必要とされるシステムを構築すること自体がハードルになっているという意見もある。

香港の著名法律事務所「Clifford Chance」のパートナーである、Rocky Mui氏も「規制当局が障害になっているというよりは、運用上の問題や、インフラストラクチャーを構築すること自体がハードルになっていると思う」と意見した。

さらに、ライセンス取得企業の少なさの理由としては、仮想通貨のボラティリティの高さや、「仮想通貨の冬」とも呼ばれた昨年の低調相場が、申請を躊躇わせていたことも挙げつつ、Rocky Mui氏は「機関投資家が市場に参入するにつれて、仮想通貨ファンドは、お蔵入りにしていたライセンス書類一式を、再び取り出してきて申請準備し、完全に規制対応した運用をしようとするのではないか」ともポジティブに予想した。

参考:ロイター報道

CoinPostの注目記事

金融庁、仮想通貨の投資信託を禁止する方針 年内にもルール策定へ
日本の金融庁が、2019年中にも仮想通貨を投資対象とする投資信託の組成と販売を禁止する規制ルールを策定する方針であることがわかった。投資信託には、
米国会で表決へ CFTCの仮想通貨デリバティブ市場監督を強化する初の法案
米国会下院は間も無く、CFTC(商品先物取引委員会)の仮想通貨デリバティブ市場に対する監督権を強化する法案に表決。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/21 木曜日
17:48
シンプレクス、ステーブルコイン参入を支援へ アバランチ実証実験を受け
シンプレクスが金融機関のステーブルコイン事業参入支援を本格化。Ava Labsとの実証実験でアバランチ基盤の高性能インフラを実証し、参入障壁の解消を目指す。
17:23
カニエ・ウェスト、仮想通貨YZY発表
カニエ・ウェスト(Ye)が暗号資産(仮想通貨)「YZY」をソラナ上で発行し、発表直後にバイナンスに上場。YZY Moneyエコシステムの中核トークンとして決済サービス「Ye Pay」やYZYカードを展開予定。
16:39
メルカリとソニー、NFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意 Soneium活用へ
メルカリとソニーグループがNFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意。ソニー独自ブロックチェーン「Soneium」を活用し、メルカリの月間2300万人ユーザー基盤でWeb3技術の大衆化を目指す。アイドル関連NFT販売を皮切りに新エコシステム構築へ。
14:00
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末にはトランプ大統領への提出を見込んでいる。
13:40
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。
12:50
「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
コインベースCEOが2030年のビットコイン価格を100万ドルと予想した。機関投資家流入など強気シナリオの要因を挙げている。仮想通貨の今後のユースケースについても話した。
12:00
「多様なイノベーション促進へ」金融庁・今泉参事官が語る、暗号資産規制やETFの展望
金融庁の今泉宣親・暗号資産ブロックチェーンイノベーション参事官が語る、ビットコインETF、制度改革、ステーブルコインの展望。利用者保護とイノベーション両立への取り組みを詳述。
12:00
ビットバンク廣末社長が語る、ビットコインとの出会いと今後の展望|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、ビットバンク廣末紀之社長独占インタビュー。オリコン顧客満足度2年連続1位の暗号資産取引所が語るWeb3時代の資産形成戦略とWebX2025への展望を聞く。
11:30
明日にジャクソンホール会議パウエル講演控える中、仮想通貨相場反発
ビットコインが前日比1.17%上昇する中、機関投資家によるイーサリアム大量購入が継続。Bitmine Immersionが52,475ETH追加で総保有額66億ドル近くに。一方、個人投資家のアクティブアドレス数は8月に28%減少し、ビットコイン・イーサリアム現物ETFからも大幅流出。ジャクソンホール会合でのパウエル議長発言が今後の相場を左右する見通し。
10:50
アーサー・ヘイズ、幹細胞事業に投資
ビットメックスの創設者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏が幹細胞クリニック事業に大規模投資し取締役就任。先週売却した仮想通貨を1050万ドルで買い戻し、「利益確定はもうしない」と方針転換。
10:05
イーサリアム財団、セキュリティ強化の行動指針発表
イーサリアム財団は、Trillion Dollar Securityのプロジェクトについて行動指針を発表。仮想通貨イーサリアムの広範な調査を経て、まずはユーザー体験の安全性を強化する。
09:40
米ブロックチェーン協会ら、ステーブルコイン利回りに関する「ジーニアス」改正案に反対
米ブロックチェーン協会らが、銀行協会提案のステーブルコイン利回り規制強化に反対している。「ジーニアス」法案の改正案にいくつかの論点から異議を唱えた。
08:35
米ナスダック、BNB保有企業WINTの上場廃止決定 株価75%超暴落
米ナスダックがBNB投資企業ウィンドツリー・セラピューティクス(WINT)の上場廃止を決定。株価が最低価格1ドルを下回り、今年99%以上下落。
08:00
RWAトークン取引所「DigiFT」、計37億円の資金を調達
RWAトークンの取引所DigiFTは、現在までで合計約37億円の資金を調達したことを発表。直近の資金調達ラウンドはSBIホールディングスが主導している。
07:45
トークン化株式「xStocks」、トロンのブロックチェーンに拡大へ
クラーケンとBackedは、TRON DAOとの協業を発表。株やETFをトークン化して取引できるようにするサービスのxStocksを、仮想通貨トロンのブロックチェーンに対応させる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧