はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

暴落続きのビットコイン(BTC)、主要アルトも投げ加速|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比7%安の73.4万円(6700ドル)と再び暴落。

先週末のリバウンドで500ドル幅持ち直すも、再び直近最安値を割り込んだ。5月上旬以来、約半年ぶりの水準となる。

中国人民銀行(PBoC)が発表した、仮想通貨取引に対する取り締まり強化声明もブロックチェーン産業に関連する暗号資産業界への期待剥離につながり、下落に拍車をかけた。今回の声明では、「海外にサーバー置きながらも、中国人を対象にする取引所を追及対象」としており、市場から警戒されている。

12月7日頃(9,056,000ブロック時点)には、イーサリアム2.0(セレニティ)に向けた最終段階となるイスタンブールが控えているが、今年2月の大型アップデート「コンスタンチノープル」と比較しても地合いが悪い上、市場の捉え方もまちまちだ。

ビットコイン(BTC)の直近チャートでは、アセンディングトライアングルのような形状を作り、上抜ければショートカバーによる大幅上昇も視野に入ったが、7400ドル(80万円)で3度跳ね返されると、これを否定した。

リバウンドも限定的で、22日につけた500ドル幅の下ヒゲをわずか3日間で食ってしまった格好だ。

17日には100MAが200MAをデッドクロスしたほか、移動平均線とローソク足で弱気のパーフェクトオーダーにあるなか、2018年の最重要防衛ラインである6,000ドルも迫ってきた。2020年の半減期に向けた買い反発も期待しやすい価格帯であるが、市場は相場環境及び需給に委ねられるため、過去の傾向を踏襲するとは限らない。

直近までBTCハッシュレートが高騰し続けていた中で、損益分岐点を下回り不採算事業と化したと思しきマイナーの現物売りを懸念する声も根強く、バイアスをかけ値頃感で売買するのは危険も伴う。

手がかりに欠ける相場で明確に反転上昇するには、昨冬〜今春のようなセリクラ発生後にもみ合う中で市場心理の改善が必要不可欠に思われるが、現時点では先行き不透明感を受けてアルトコイン市場からも資金が抜け続けており、回復のめどは立たずにいる。

ビットコインの適切なレバレッジについて

bitFlyer Blockchainの加納裕三氏は、「ビットコインのレバレッジ上限を2倍にすべき」との金融庁の規制議論を受け、過剰規制による弊害について以下のように指摘した。

まずは仮想通貨レバレッジのリスクを、定量的に、そして過去の運用実績も踏まえて議論をすることが大事なのかと思います。レバレッジを下げすぎると、流動性は枯渇します。板に乗っている注文の量も減り、それが原因で大きく動くことになり、悪循環ともなりえます。

仮想通貨のレバレッジの議論は、今後の日本の仮想通貨業界の行方を大きく左右するほどに「重要なテーマ」との認識にあることを述べており、顧客資産保護を念頭におく上で、レバレッジ規制強化を繰り返すことで、JVCEAのルールに準拠しない海外事業者への資金流出を強く懸念している。

なお、デリバティブ最大手の海外取引所BitMEXに導入されている『追証無しのゼロカット』を待望する声については、「顧客保護のためにも検討したが、日本のルールでは導入が難しいとの判断に至った」としている。仮想通貨業界全体にとっても極めて重要な問題であり、加納氏のノートは是非一読されたい。

関連:国内仮想通貨市場に深刻な危機感、ビットコイン(BTC)のレバレッジ2倍規制問題で

CoinPostの関連記事

ビットコインなど仮想通貨市場に大きな影響を及ぼす「半減期」とは、過去の事例から独自考察
仮想通貨市場に大きな影響を及ぼすビットコイン(BTC)などの半減期が、相場に意外な影響を与えることも明らかに。ライトコイン半減期など、過去の値動きから可能性とリスクについて詳しく解説。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:50
OSL、コンプライアンスを武器に グローバル展開を加速|CoinPostインタビュー
香港上場企業でSFC認可を持つOSLが、コンプライアンスを強みに機関投資家向け事業を拡大。CCO Eugene Cheung氏がWebX 2025で語った三大戦略、資金調達、日本市場や国際展開の展望を詳しく紹介。
16:38
インドが仮想通貨規制の制定を躊躇か 金融システムへの影響を懸念
インド政府が金融システムへの影響を懸念し仮想通貨規制の策定を躊躇していると伝えられる。一方、インド国内ではビットコイン準備金やWeb3ワーキンググループを求める声もある。
16:10
「コンプライアンスは競争優位性」Gate Japan CEO、日本Web3市場で独自のエコシステム構築へ|WebXインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のプラチナスポンサーとしてブース出展を決めた、Gate JapanのCEO独占インタビュー。コンプライアンスを競争優位性と捉える経営哲学や日本のWeb3エコシステム発展への貢献について詳しく聞く。
15:43
アバランチ財団、10億ドル調達でAVAX購入を計画=FT報道
アバランチ財団が米国で10億ドルを調達し、AVAXトークンを大量購入する計画をFTが報道。NASDAQ上場企業とSPACの2つのスキームで資金調達を実施予定。ファイナンシャルタイムズ報道。
11:29
「米国はオンチェーン資本市場とAI金融をリードする」SECアトキンス委員長が表明
米証券取引委員会のアトキンス委員長が仮想通貨を推進する姿勢を改めて表明。「米国がオンチェーン資本市場とAI金融でリーダーシップを取る」とスピーチした。内容を解説する。
11:01
バイナンスとフランクリン・テンプルトン、トークン化プロダクト開発へ
仮想通貨取引所バイナンスとフランクリン・テンプルトンがパートナーシップを締結。有価証券のトークン化におけるフランクリン・テンプルトンの強みを活かし、プロダクト開発を行う。
10:42
「ソラナに年末上昇の好材料」Bitwise分析
仮想通貨運用企業ビットワイズの最高投資責任者は、ソラナは年末に向けて価格が上昇するための材料が揃っているとの見方を示した。ビットコインとイーサリアムの上昇事例などをもとに分析している。
10:39
国内初、クレジットカード返済にステーブルコインJPYC導入 ナッジカードが10月開始予定
JPYC株式会社とナッジ株式会社は、クレジットカード「ナッジカード」で日本円建ステーブルコインJPYCによる返済受付を2025年10月開始予定。VISA加盟店約1億5000万店舗での決済が対象となる国内初の取り組み。
09/10 水曜日
18:54
新経済連盟が「仮想通貨税制改正」提言を公表、分離課税や損失繰越控除など優遇措置を要求
新経済連盟が2026年度税制改正で暗号資産税制の大幅優遇を提言。現在最大55%の税率を株式と同様の分離課税20%に変更、損失繰越控除導入、暗号資産間交換の課税タイミング見直しなどを要求。Web3企業海外流出に危機感を示し、日本の競争力向上を訴える。
17:39
リップル幹部が語る「大きな転換点」、RLUSDによる世界戦略と日本市場への期待|CoinPostインタビュー
XRPを発行する米リップルのシニア・バイスプレジデントにCoinPost独占インタビューを実施。SEC訴訟の勝利を分水嶺と位置づけ、戦略の中核であるステーブルコイン「RLUSD」を軸に世界展開を加速させるリップルの幹部に現在の手応えや今後の展望を聞いた。
17:29
Web3×AI時代に日本が取り残されないために|WebX2025
Web3とAIの技術融合について、Startale渡辺氏、Binance Japan千野氏、Robot Consulting横山氏が議論した。スマートウォレットやAIエージェントの実装事例、日本の規制課題と今後の展望を解説。
16:00
「トークンはネットワークの象徴」Animoca BrandsのYat Sui会長、WebXで文化へのインパクトを語る
Animoca Brands会長のYat Sui氏がWebX2025に登壇し、トークン化とそのネットワーク効果について、今後の展望について語った。「10億人をWeb3にオンボードする」という大胆な目標を掲げる同社が注力する分野も披露した。
14:49
SMBCステーブルコイン参入の真意、デジタル戦略部が語る未来|独占インタビュー
SMBCグループがAva Labs、Fireblocks、TISと締結したステーブルコイン基本合意の背景を独自取材。総合商社向けホールセール決済、独自のエンベデッド戦略など、詳細を聞いた。
14:00
自民党小森議員 暗号資産の分離課税議論は「順調に進展」残る課題は範囲の線引き|WebX2025
WebX2024で明らかになった暗号資産税制改正の最新動向。1000万口座突破を契機に政府が分離課税導入を本格検討。12月の税制改正大綱、2026年通常国会での実現が濃厚。焦点はDeFi・DEX取引の適用範囲。小森議員ら政府関係者と業界団体代表が語る実現への道筋を詳報。
13:50
米国と日本 仮想通貨規制の行方は? バイナンス幹部や元ホワイトハウス顧問などが議論|WebX2025
WebX2025で米国と日本の暗号資産規制の今後について塩崎彰久議員、バイナンス幹部、元ホワイトハウス顧問らが議論した。規制の整備による成長可能性や現在の課題などが語られている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧