はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SecuritizeとBUIDLが包括資本提携を締結 日本のSTO領域とその注目点

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Securitize、BUIDLと包括資本提携を締結

BUIDLは12月6日、証券のデジタル化プラットフォームを開発する米Securitize(セキュリタイズ)との包括資本提携締結を発表した。

STOの領域は、証券型トークン(仮想通貨)と混合しがちであるが、日本の金商法のなかで第一項有価証券に区分される電子記録移転権利として、日本でも証券領域で大きな注目を集めている。金融のブロックチェーン活用例として最も注目度が高いといっても過言ではない。

STOを活用することでの注目領域としては、証券や資産の小口化で分割所有を可能にする点や、証券取引の時間短縮、配当などの自動処理と多岐にわたる。

日本では、証券最大手の野村証券をはじめ、若年層の顧客を多く抱えるネット証券1位のSBI証券など、STO領域で事業を行い、日本STO協会に所属する企業も多い。今回包括資本提携締結を行なったSecuritizeは、STO領域で最先端の開発・実験が行われている米国でSTO領域の主要企業の1社であり、野村証券や三菱UFJ、SBI証券なども出資する企業だ。

今回BUIDLとの提携を行うことで、日本のSTO領域も大きく前進することになる。

BUIDL

BUIDLは、東南アジアおよび日本でクレジットカード等の決済サービス事業を行うOmiseホールディングスの⻑谷川潤CEOによるジョイントベンチャーであり、2018年の創業以来、『ブロックチェーンの社会実装』を支援することをミッションに掲げ、主に日本においてクライアントのブロックチェーンを活用した事業創造の支援をしてきた。

タイで主に事業展開するOmise Holdings Pte., Ltd.は2016年7月、SBIホールディングス株式会社の100%子会社で、ベンチャーキャピタルファンドの運用・管理を行うSBIインベストメント株式会社からも出資を受けている。

Securitize

一方、セキュリティトークンプラットフォームSecuritizeは、証券トークンによる資金調達用のプラットフォームを開発する。同社は、米SEC(証券取引委員会)から「Transfer Agent」の承認を受けている。セキュリティトークンとは、有価証券性を含有したブロックチェーン上で発行されるトークンであり、金融商品取引法に基づいた形でトークンが発行されるものだ。

先日、SBIインベストメントのほか、米大手仮想通貨取引所コインベースやRipple社のVCファンドXpringも出資。直近では、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、野村ホールディングスを含む投資家グループから1400万ドル(約15億円)の資金調達を完了したことを発表している。

Securitizeは、創業2年で欧米を中心に実証実験のみならず商用運用も多く手掛けてきた。現在、日本市場への展開も進んでおり、BUIDLとの連携をもって日本市場への進出を加速させ、日本企業への支援体制の強化を進めるべく提携に至った。

背景に金商法改正案

2020年春に施行予定となる、仮想通貨のルール明確化と制度整備を目的とした資金決済法および金融商品取引法(金商法)の改正案が背景にあるものとみられる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
13:55
コインベース、予測市場とトークン化株式ローンチ予定=ブルームバーグ
米最大手仮想通貨取引所コインベースが12月17日に予測市場とトークン化株式を発表予定。ジェミニのCFTCライセンス取得やDTCCのトークン化承認など、業界の競争激化と規制進展が加速している。
13:20
テラフォームラボのド・クォン創業者に懲役15年の判決 ステーブルコインUST崩壊背景に
テラフォームラボのド・クォン創業者に米国地裁で懲役15年の判決。2022年のアルゴリズム型ステーブルコインUST崩壊により数兆円の被害をもたらしていた。
13:10
YouTube、クリエイター報酬でペイパルのステーブルコイン支払いに対応
フォーチューン誌によると、ユーチューブが動画プラットフォームのクリエイターに対し、ペイパルのステーブルコインPYUSDでの報酬受け取りを選択できるようにした。現在は米国ユーザーのみに適用される。
11:53
ビットコイン9万ドル割れから反発、売り圧力後退も流入資金は半減
12日の暗号資産市場でビットコイン(BTC)はFOMC後に一時9万ドルを割り込んだが米国時間にかけて反発した。ただアナリストは売り圧力減少による反発と指摘し、ステーブルコイン流入が8月比50%減の760億ドルまで縮小した。新たな流動性回復まで上昇は限定的で、週足9万3000ドル確保が強気継続の条件に。
11:35
コインベース、ソラナ系トークンの直接取引を開始 上場審査不要で即時売買
米仮想通貨取引所大手コインベースが、アプリ内でソラナ系トークンをDEX経由で直接取引できる新機能を発表。従来の上場審査なしで数百万種類のトークンに即座にアクセス可能。1.2億ユーザーに順次展開予定。
11:04
国税庁が調査結果を発表、暗号資産取引の追徴税額46億円に
国税庁が令和6事務年度の調査結果を公表。暗号資産取引に対する追徴税額は46億円で前年比31%増、1件当たり745万円と全体平均の2.5倍に。政府は分離課税導入に向け調整を進めている。
10:02
米上院銀行委員会長、仮想通貨「クラリティ法案」で銀行幹部らと協議
米上院銀行委員長がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める法案で銀行業界と協議し、進展があったと報告した。ステーブルコイン利回りやDeFiが法案の争点となっている。
09:49
米CFTC、仮想通貨取引の引き渡し規則を撤廃 規制緩和へ
米CFTCが仮想通貨の「現物引き渡し」に関する2020年ガイダンスを撤回。ファム委員長代行は「時代遅れで過度に複雑」と指摘し、規制簡素化へ。12月には現物取引承認やパイロットプログラム開始など、トランプ政権下で仮想通貨規制の整備が加速。
09:35
コインベース、ラップドトークン向けにチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用
仮想通貨取引所コインベースはチェーンリンクのクロスチェーン技術を採用。ビットコインのcbBTCやイーサリアムのcbETHなどラップドトークンの送金に活用する。
09:25
米決済機関DTCCがトークン化サービス開始へ、SECから許可
米預託信託決済機構DTCCの子会社DTCがSECから無措置書簡を取得し、DTC管理下の実世界資産をトークン化する新サービスの提供が承認された。2026年後半にサービス展開を開始する予定だ。
08:20
ビットコイン、年末サンタ・ラリーの可能性低下 FRB利下げ後=アナリスト分析
FRBが25ベーシスポイントの利下げを実施した後、ビットコインが約9万ドルまで下落した。アナリストは年末のサンタ・ラリーが起こりにくいと分析しており、強気の確信は2026年初頭に先送りされている。
07:35
ステート・ストリートとギャラクシー、トークン化キャッシュ運用ファンドをローンチへ
ステート・ストリートとギャラクシーは、トークン化したキャッシュ運用ファンドのローンチ計画を発表。まずは仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応し、将来的にはステラやイーサリアムなどにも拡大するとした。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧