仮想通貨市況
18日のビットコイン(BTC)は、前日比3.10%安と大幅続落。
イーサリアムが5.47%安、リップル(XRP)が9.02%安となるなど、投げ売りに歯止めがかからない状況にある。
5,800〜6,000ドルラインでは現物買いも期待されるが、中国のブロックチェーン国策に係る思惑で10,600ドルまで急騰して以降、上値・下値ともに切り下げ続けており、反発時も上値を叩かれる展開が続く。好調に推移する伝統金融市場に個人投資家の関心が移るなど、センチメントは極めて悪いと言わざるを得ない。
LS比率にシグナルも
bitfinexのデータで興味深い動きも確認されていた。
BTCが7100ドル付近を推移していた6日8時半時点でショートの建玉数5,567BTCであったが、9時頃から急増。13時時点で8,938BTCまで膨れ上がっている。わずか4時間半で3,360BTC(約27億円)の売りが積まれた格好だ。その後、17日3時頃より300ドル幅急落、さらに本日にかけて6,540ドルまで大幅続落している。
一方、直近ではBTCの未決済建玉(OI)が高水準にあるほか、世界最大の仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXのファンディングレートが連続ショート払いに、bitFlyer Lightningの乖離が一時1.0%を割り込むなど売りが過熱しつつあるため、踏み上げにも注意したい。
BitMEX XBT ETH 未決済建玉
— BTC情報アラート📊 (@btc_status) December 18, 2019
XBTUSD : $711.27M (+1.67% ↑)
XBTZ19 : $83.31M (-2.68% ↓)
XBTH20 : $225.35M (+1.02% ↑)
ETHUSD : $71.67M (+12.33% ↑)
TOTAL : $1.12B (+0.65% ↑) pic.twitter.com/uIGYDWCEfd
また、相場の急落に伴い、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)が設立した仮想通貨取引所Bakktにおける先物の未決済建玉(OI)では、過去最高の建玉を記録している。
New all time high in the Open Interest for Bakkt's BTC Futures. pic.twitter.com/dDXZVxmVSU
— skew (@skewdotcom) December 17, 2019