CoinPostで今最も読まれています

「2020は仮想通貨普及の年」 Rippleが三大テーマを発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Rippleがデジタル資産の未来を予想

米Rippleは、「2020年:デジタル資産の年」というタイトルの投稿で、2020年とそこから始まる次の10年間の業界傾向予測を発表した。

2020年からの10年間は、仮想通貨を含むデジタル資産やブロックチェーンが、グローバルな金融の未来を中心となって支えると予想。特に「2020」はデジタル資産の普及につながる3つのテーマに注目している。

①一般消費者への普及拡大

まずはモバイルウォレットでのブロックチェーンや仮想通貨の活用だ。Rippleは今後、米決済大手PayPalを初めとする人気ペイメントアプリでの利用が主流になると試算。顧客の需要に応じ、オンラインバンクとの競争も激しくなるとみている。

こういった決済利用は、クレジット決済やローンでの活用にも波及するとという。特にこれらのメインストリームでの利用は、ケニアやナイジェリア、ラテンアメリカなど、必要に迫られる発展途上国で拡大していくとみている。

関連「ビットコインの未来はアフリカが握る」ツイッター社CEO

さらにグローバルに利用されるようになれば、観光客がクジレットカード等に頼る必要もなくなると説明。アプリやQRコードを利用するだけで、海外で決済ができることは利便性が高く、大手IT企業によるデジタル決済領域への参入も継続すると見込む。

②企業利用の加速

2つ目のテーマ:企業の採用事例の増加。従来の企業による、デジタル資産とブロックチェーンを活用したソリューションの導入が2020年より始まると予測。有名企業の活用事例が増加し、その事実が技術の信頼性を高め、普及拡大につながるとみている。

CEOのBrad Garlinghouse氏は、世界の大手銀行トップ20の半数が、2020年にデジタル資産を積極的に所有し、運用を始めると予想。さらに法定通貨のデジタル化も進むとみている。特にG20に含まれない国の内、最低でも1つの国で法定通貨デジタル化への完全移行が実現すると予想した。

③仮想通貨業界の変化

3つ目は、仮想通貨業界の変化だ。有名企業や政府機関による仮想通貨・デジタル通貨の利用例が増加すれば、その技術を持つ業界に重大な影響を及ぼしえる。特に、仮想通貨取引所の合併が進むとみている。

セキュリティやコンプライアンスへの対応、また技術開発におけるコスト増加に耐えられなくなる取引所が出てくると予想。特に小規模取引所は運営の継続が困難になり、統合され業界が再編されると分析。合併によって規模を拡大することも可能になり、バイナンスのような大手取引所とも競争できる企業が生まれる可能性もあると述べた。

この件に関連してGarlinghouse氏は、仮想通貨プロジェクトにも変化が見られるとした。2000超もの銘柄は必要ないと述べ、「1つの銘柄だけあればいいとは思わないが、投機性以外の利用価値を証明できるものではないと生き残れないことは明らかだろう」と説明している。2019年も事業が低迷したり閉鎖に追い込まれる企業が多かったが、この傾向は来年も続くと語った。

参考:Ripple Insights

CoinPostの注目記事

リップル社が2億ドルの資金調達を完了
リップル社は20日、シリーズC戦略調達ラウンドで2億米ドル(218億円)を調達したと発表した。グローバル決済の改善し、仮想通貨XRPの普及に手応えを示した。
米リップル社の従業員数「534名」 ビジネス成長の重要指標に=米データ分析企業
米データ分析企業Craftが公表しているデータから、米リップル社の従業員数が概算で534人であることが分かった。仮想通貨業界が一部ビジネスを縮小する中で、従業員数が増加する推移は重要な指標にもなり得る。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/19 木曜日
11:20
三菱商事のDREAMが推進する不動産投資、トークン化されたSTファンドの新たな展開
ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社、みずほリース株式会社、およびエムエル・エステート株式会社は18日に、適格機関投資家向け不動産STOファンドを組成した。
09:45
米SEC、仮想通貨DeFiプラットフォームRari Capitalと和解
SECがRari Capitalの利回りサービスの問題点を告発・和解。未登録ブローカー活動や誤解を招く宣伝などで和解に至った経緯を解説。
08:25
米FRB、0.5ポイントの大幅利下げを決定
米FRBはFOMCの会合で0.5ポイントの大幅利下げを決定。金融政策の転換がビットコインなどの仮想通貨相場の追い風となるか注目が集まっている。
08:05
米国初、ルイジアナ州政府 ビットコインライトニングに対応 
ビットコインの支払いの仕組みについては、政府間取引のための仮想通貨変換サービス「Bead Pay」によって米ドルに変換される。政府としては、ビットコインを直接保有したりしない。
06:55
トランプ氏、ニューヨークのバーで初めてのビットコイン決済
米国のドナルド・トランプ前大統領は18日、大統領選に向けたキャンペーンで、ニューヨーク市のバー「PubKey Bar」を訪問し仮想通貨ビットコインを使ってチーズバーガーを購入した。
06:20
仮想通貨ALEOとZETA、コインベースへ新規上場 価格高騰
仮想通貨取引所大手のコインベースは19日、2銘柄の新規上場を発表した。ZETAは価格が高騰している。
09/18 水曜日
16:52
「ビットコインはリスク資産ではない」ブラックロック幹部が指摘
ブラックロックのデジタル資産責任者が、ビットコインの誤った認識を指摘。リスク資産ではなく非相関資産であると主張し、機関投資家教育の重要性を強調した。
14:00
シンガポール最大銀DBS、仮想通貨オプション提供へ
年内に提供か シンガポール最大の銀行であるDBSは17日、2024年第4四半期(10〜12月)から機関投資家と富裕層向けに暗号資産(仮想通貨)のオプション取引と仕組み債を提供す…
12:50
Wintermute、米国選挙の予測市場開始へ トランプとハリストークンを上場
Wintermuteが米国選挙予測市場をまもなく開始する。イーサリアムなど複数ブロックチェーン対応。トランプ氏とハリス氏の勝利予測動向も解説。
12:16
大幅利下げ思惑でビットコイン急反発か、仮想通貨投資ファンドは週4.3億ドルの純流入へ
FOMCの金融政策発表が迫る中、FRBの大幅利下げ期待でビットコイン(BTC)が高騰し、6万ドル水準を奪還した。対してイーサリアム(ETH)は軟調な相場が続いている。
11:24
1行のコードでdAppsに統合可能、Googleクラウドがイーサリアムと完全互換性のRPCサービスを発表
Google Cloudは9月18日、Web3開発者向けの新サービス「ブロックチェーン RPC」の提供開始を発表した。このサービスは、ブロックチェーンデータとのやり取りを簡素化し、ノードインフラ管理の複雑さを軽減する、コスト効率の高いスケーラブルで信頼性の高いソリューションを提供する。
10:35
イエロー、リップル共同創設者らから14億円調達
リップル共同創設者クリス・ラーセン氏が主導し、イエローネットワークが14億円を資金調達。今回の資金を活用し、今後もDeFiの課題解決に取り組んでいく。
10:05
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、3週間ぶりの純流入
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が3週間ぶりの純流入を記録。イーサリアム現物ETFの状況も解説。
07:50
主要ステーブルコインUSDC、Suiブロックチェーンで提供開始 価格上昇
主要ステーブルコインのUSDCは仮想通貨Sui上で発行される予定だ。また、Sui財団はムービーパスと提携しUSDCを使用した映画購読プラットフォームの支払い機能をユーザーに提供する。
07:00
ビットコイン、売り圧だけでなく需要も低下か
仮想通貨ビットコインは売り圧だけでなく需要も低下している可能性があるとCryptoQuantが分析。取引所に入金するアドレスの数が2016年以来の水準まで減少しているという。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア