はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

北米証券管理者協会、仮想通貨投資詐欺に警戒を呼び掛け

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

増加する仮想通貨関連詐欺

北米証券管理者協会(NASAA)は、来年投資家を欺く可能性のある金融商品の年次リストを発表。上位の5つには仮想通貨への投資も含まれていた。

NASAAは、アメリカ、カナダ、メキシコなどの証券規制当局からなる歴史のある金融監督者団体で、投資家保護を主な目的としている。

今回の結果は、投資家の苦情、規制当局による進行中の捜査、法執行傾向に基づいて、提示されたものである。

仮想通貨投資と同時に、約束手形、不動産投資、ポンジ・スキーム(ネズミ講の一種)、インターネットやソーシャルメディアを土台とした投資スキームについてもNASAAは警告した。

証券や投資助言サービスを購入する消費者を保護するという使命に基づいて、NASAAは仮想通貨市場も積極的に監視している。

2018年半ばまでに、当局は進行中のイニシアチブ「Operation Cryptosweep」内で、仮想通貨関連の投資商品や、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)に関して、200件以上の調査を開始していた。

仮想通貨関連の詐欺や盗難によって引き起こされた損失の規模は、近年急増しており、CipherTraceのデータによると、2018年の推定約17億ドルから2019年の推定最大約44億ドル(約4800億円)まで急増している。

リスクを公開しないプロジェクトには要注意

投資家を騙すプロジェクトの多くは、高いリターンを約束するが、リスクの開示をほとんど行わず、通常よりも高い手数料を要求するという。

「その投資オファーにリスクはないと言う人は嘘をついている」と NASAAの会長兼ニュージャージー証券局長のChristopher Gerold氏は警鐘を鳴らした。リスクやコストを明確に開示しない仮想通貨投資プロモーションには気を付けるように注意を促した。

またGerold氏はこうした詐欺商品は、既存の規制枠組みに当てはまらないところで活動しており、消費者から金を巻き上げるのは比較的簡単である可能性もあると指摘している。

NASAAが捜査している事例には、証券詐欺の疑いがあるケースの他に、投資家に提供される前に商品を当局に登録していなかったなど、他の多くの違反もある。

インターネットをベースとした投資詐欺の新たな手口としては、詐欺師がターゲットとなる層のオンラインに公開されているプロフィールに、アクセスできることが懸念されている。

プロフィールは個人情報を含めるため、詐欺師は高度にターゲット層を絞って不正な投資商品を人々に宣伝できてしまうという。

今年の事例

2019年の大規模詐欺事例では、「PlusToken」という中国にあったウォレットサービスの事案がある。

2018年半ばに事業を立ち上げ「高い投資収益」を謳ったが、ネズミ講の詐欺であることが発覚。主要構成員は中国当局に逮捕された。

当時の試算では、80万人以上の参加者から、計20万BTC(ETHやUSDTも)の被害で、概算30億ドルの被害金額に膨らんだとされる。直近、詐欺集団の残党が、資金洗浄のために大口送金を行っていたことが確認された。

参考:NASAA

CoinPostの注目記事

仮想通貨市場を翻弄する「クジラの正体」史上最大のBTC詐欺に関連か
仮想通貨市場全体の弱気相場を先導するビットコイン(BTC)価格の不調。中国の動向への指摘も相次いだが、仮想通貨データ分析を行うErgoは、とある「売り圧力」を指摘した。
【速報】仮想通貨詐欺集団が再びETHを送金 市場は売り圧力を警戒か
仮想通貨詐欺事例「PlusToken」のウォレットから、再び大口のイーサリアム送金が確認された。送金されたイーサリアムの総量は789,525ETHで、金額にして約1億ドル。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/20 月曜日
19:26
FRB、21日開催の暗号資産・決済会議の詳細を公表 サークル・コインベースら登壇へ
米FRBは10月21日開催の「Payments Innovation Conference」詳細を公表。ChainlinkやCircle、Coinbaseなど暗号資産関連企業が登壇予定。
17:47
AIフュージョンキャピタル、ビットコインを追加購入 保有量30 BTCに
AIフュージョンキャピタルグループは10月、約1億円分(6.13BTC)のビットコインを追加購入。累計購入額は約4億円、保有量は30.76BTC(時価約5億円)に到達。BitGoや博報堂と連携し、暗号資産運用を拡大している。
16:13
コンヴァノ、ビットコイン売買で7億円の利益確保
コンヴァノ(6574)はBTC高値売却・安値買戻しのトレーディング戦略で約7億円の利益を確保。保有量は665BTCに増加し、累計投資額は約114億円へ拡大。
14:25
NY市長選クオモ候補、仮想通貨振興へ新ポスト創設を公約
ニューヨーク市長選候補のクオモ氏が暗号資産振興へ新ポスト創設を公約。最高技術革新責任者とイノベーション評議会を設置し、AI・ブロックチェーン・バイオテクノロジーの3分野で市を先導する方針を表明。ウォール街を擁するニューヨークの暗号資産政策に注目集まる。
12:04
仮想通貨マイナー株価、ビットコイン上回る上昇 AIシフト背景に
仮想通貨マイニング企業のパフォーマンスが年初来2.5倍超上昇しビットコインを上回っている。アイリスエナジーやサイファーマイニングなどAI・HPC事業への転換が株価上昇の背景だ。
10:40
中国IT大手、当局介入でステーブルコイン計画を中断=FT紙
中国政府が複数のテック大手による香港でのステーブルコイン発行計画に介入。人民銀行は民間通貨発行やデジタル人民元への影響を懸念。香港は5月に世界初の包括的規制を施行したばかり。
10:15
仮想通貨トレジャリー企業の”錬金術”時代は終焉か=10x Research見解
10x Researchが仮想通貨トレジャリー企業のNAV暴落を分析した。ストラテジーやメタプラネットなどのDATは新たなビットコイン戦略への転換を迫られていると解説している。
10/19 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン市場回復の鍵やリップル社の事業拡大など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、BNB、XRPなどの主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
13:55
金融庁、銀行の仮想通貨投資解禁を検討=報道
金融庁が銀行によるビットコインなど仮想通貨の投資目的での取得・保有を可能にする制度改正を検討しているようだ。銀行グループの仮想通貨交換業者登録も可能にし、個人投資家の環境整備を図る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|バイナンスのユーザーへの救済金配布に高い関心
今週は、トランプ・ショックを受けた仮想通貨取引所バイナンスによるユーザー補償、メタプラネットの企業価値指標mNAVの低下に関する記事が最も関心を集めた。
10/18 土曜日
13:55
OneKeyが12万件のビットコイン秘密鍵脆弱性を報告、トラストウォレットに影響か
ワンキーがリブビットコイン・エクスプローラー3.xの脆弱性により約12万件のビットコイン秘密鍵がクラッキング可能になると報告した。トラストウォレットなど複数の製品が影響を受けている模様。
13:50
オープンシーが2026年1QにSEAトークン発行予定、供給量の50%をコミュニティへ配布
オープンシーCEOが2026年第1四半期のSEAトークン発行を発表した。総供給量の50%がコミュニティに配分され、収益の50%が買い戻しに使用される。ステーキング機能も実装予定だ。
13:05
G20、グローバルな仮想通貨規制の不足を指摘 ステーブルコインの課題も
国際的な金融監督機関FSBが、ビットコインなど仮想通貨の規制実施状況を評価する報告書を発表。各国規制の断片化と一貫性の欠如を指摘し、ステーブルコイン監督の課題も述べた。
10:55
著名ユーチューバー「ミスタービースト」、仮想通貨取引所商標を申請
登録者4億4600万人のユーチューバー、ミスタービーストが仮想通貨取引やDEX運営を含む金融プラットフォームの商標を申請した。バンキングや投資サービスも提供する計画だ。
10:05
決済大手ストライプ支援のL1チェーン「テンポ」、750億円を調達 イーサリアムOBが参画
ストライプとパラダイムが支援する決済特化型L1ブロックチェーン「テンポ」が750億円を調達した。評価額は7,500億円に達し、著名イーサリアム開発者も参画する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧