はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

YouTubeが仮想通貨コンテンツを削除? 相次ぐ被害報告と専門家の見解

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

YouTubeの仮想通貨関連ビデオ削除

YouTubeから仮想通貨ユーチューバーが、とんだクリスマスプレゼントを受け取る事態に発展しているようだ。12月23日から唐突に始まった仮想通貨関連コンテンツの削除事件。今に至って、YouTube側による削除が加速している。

当初、限定的な影響と指摘されていたものの、多くのチャンネル登録者を抱えるインフルエンサーらを始め、数多くの仮想通貨関連チャンネルへ影響が拡大し続けている。現在削除の影響を受けていることが確認されたユーチューバーは25チャネル以上にも及ぶ。

昨日報じたように、コンテンツを削除された20万人以上のチャンネル登録者を持つ仮想通貨ユーチューバーChris Dunn氏は、「害のある、あるいは危険なコンテンツ」「規制された商品の販売」を理由にビデオを削除された。

ベテラン仮想通貨投資家でもある同氏はこれまで10年以上、同様のコンテンツを作成してきたが、トラブルはなかったという。

また、8万人を超えるチャンネル登録者を抱える「The Moon」を運営するCarl Eric Martin氏は「これは最も純然たる検閲だ」と訴え、「YouTubeでビットコインがこのように検閲されるのは正気の沙汰じゃない」とメディアCrytproPotatoのインタビューで答えた。

今回のYouTubeによるビデオ削除がビットコインを根本的に害することはないだろうが、ビットコインや金融の自由についての学びを妨げる可能性があると主張している。また、仮想通貨コミュニティの活動は主要メディアではなく、YouTubeやTwitterなどのソーシャルメディア上で活発に行われている事実にも言及した。

多くの従業員が休暇を取るクリスマスから新年というタイミングは、違反警告を受けコンテンツを削除されたり、最悪の場合チャンネルが閉鎖されるような事態に陥ったチャンネル運営者にとって、再審査請求により長くかかるなど、かなり不利な時期でもあると見られる。

前出のチャンネルリストを作成した「Crypt0」のOmar Bham 氏は、「卑劣なタイミングだ」とYouTubeおよびその親会社であるグーグルを強く非難した。

また、昨年、グーグルならびにフェイスブックが仮想通貨に関する広告の全面禁止措置をとった事例(のちに部分的に解除)にも触れ、中央集権型ソーシャルメディア大手の持つ比類なき影響力を危惧する姿勢を見せている。

法的観点

仮想通貨にとっては深刻な事態だが、YouTube側は正式なコメントを発表していないため、仮想通貨に対する意図的な攻撃だとする意見や単なるポリシー違反という意見など、その理由に関しては様々な憶測が飛び交っている。

そんな中、仮想通貨関連の法律に詳しい業界弁護士Jake Chervinsky氏は、ツイッターで次のように解説している。

YouTubeの仮想通貨に対する取り締まりは、証券法17(b)の「反タウト(大げさな宣伝)」条項に対する潜在的な違反と関係があると思われる。

これは、証券のプロモーターが販売促進をするにあたって受け取った報酬を開示することを要求するものだ。正直なところ、ここまで時間がかかったことに驚いている。

この反タウト条項を根拠に、ソーシャルメディア上でICOを大々的に宣伝したボクサーのFloyd Mayweather氏やDJ Khaled Settle氏などが、米証券取引委員会から告訴され、その後和解した経緯がある。

しかしChervinsky氏も、証券法に抵触するかどうかは可能性の一つに過ぎず、単にYouTubeが特定のカテゴリーに入るビデオを削除するアルゴリズムに合致したことも考えられると述べている。

仮想通貨業界からのサポート

このような事態に対し、業界の代表格であるバイナンスは、影響を受けたYouTubeチャンネル運営者に対するサポートを示すため仮想通貨コミュニティに結束するように呼びかけ、専用ツイッターアカウントを設けた。

また、バイナンスCEOのCZ氏自身も「仮想通貨コミュニティが、ブロックチェーンを利用した独自の検閲耐性のあるソーシャルメディアプラットフォームに挑戦してみる好機なのかもしれない」とツイートした。

CoinPostの注目記事

YouTube、仮想通貨コンテンツを削除する事例
YouTubeで、仮想通貨系コンテンツの動画が運営側により削除される事態が相次いでいる。複数のユーチューバーは、規約が変更された可能性を指摘した。
仮想通貨の不正マイニングツール、Youtubeを悪用して拡散か=イーセットレポート
YouTubeを悪用いてユーザーのデバイスで不正に仮想通貨Moneroのマイニングを行うマルウェアが拡散されているとセキュリティソフト企業Esetがレポートを発表した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧