はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)にトレンド転換の兆候か、地政学リスクも追い風|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

米国とイランの緊張の高まりを受け、中東エリアで地政学リスクが急速に高まっている。

両国が報復合戦を示唆したことで対立激化が懸念され、外国為替市場で安全資産とされる「円」が急騰。大発会を迎えた国内株式市場は、前営業日比約500円安を記録した。

影響は限定的であるにせよ、中東でのBTC需要が一定程度見込めるほか、昨年終盤にかけて高値更新を繰り返すなど好調に推移してきた株式市場では、断続的な暴落の続いた2018年末〜2019年初から一変し、個人投資家の資金余力は膨らんでいるものと見受けられる。ドローダウンを嫌気する利確資金の向先の一つとして、ビットコイン(BTC)が選択肢に入る余地はある。

松井証券の報告書によれば、個人投資家の追証発生率や資産余力へのダメージを示す「信用買い評価損益率」は、2018年11月21日時点で-30.34%という危険水準に達していたが、そのあと2019年末にかけて大幅改善していた。

コインベースCEOの見解

米最大手仮想通貨取引所、コインベースのブライアン・アームストロングCEOによれば、2020年は仮想通貨トレーディング(投資・投機)からユーティリティ(実用性)の時代が訪れる。

昨年11月には、米RippleのガーリングハウスCEOも「ユーティリティに欠ける仮想通貨は淘汰されてゆく」と言及している。

現状、仮想通貨及びブロックチェーン普及の足かせとなっている「スケーラビティ問題」において、実測値で数桁レベルの性能向上(大幅改善)が前提条件であるとしつつ、「今後10年間で、よりスケーラブルでプライバシー機能を備えたブロックチェーンが誕生することで、約10億人のユーザーにリーチできるだろう」と予想。

また、次世代プロトコルに取り組む有力チームとして、Dfinity、Cosmos、Polkadot、Ethereum 2、Algorandの5つを列挙。今後10年でチェーンの統合が進むと予測し、利益最大化が見込めるとした。

背景にあるのは、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用した仮想通貨ステーキングや、貸し出すことで金利を得ることが出来るレンディングサービスなどの台頭だ。同社も、コインベース・カストディとしてステーキング事業へといち早く参画している。

2020年代にはプライバシー機能が組み込まれた「プライバシーコイン(匿名性通貨)」またはブロックチェーンが主流になるとしている。

ビットコイン(BTC)の値動き

仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比+0.65%の81万円(7500ドル)に。

昨年から意識されていた日足レベルでの逆三尊を形成しつつあり、一目均衡表の雲下限に3度目のトライを見せている。 「否定」するか「成立」するかで、今後の展望を大きく左右しそうな局面だ。

年明けて投資家のセンチメントがリセットされたほか、ビットコイン(BTC)の半減期も今春に迫ってきていることから、半期先を見越したオプション市場にも反映されているように、思惑による潜在的な買い需要は想定される。週足レベルでも、11月、12月、1月の長い下髭3本から底値を切り上げ、再び「トレンド転換」を示唆し始めた。

ただ依然として相場は疑心暗鬼であり、兆候はあくまでシグナルの一つにすぎない。明確に否定すれば、直近最安値(6500ドル)更新シナリオも拭えない点には十分留意したい。

12/30の市況でも取り上げたが、海外投資家Jonny Moe(@JonnyMoeTrades)は、ダブルボトム、もしくは逆三尊でのネックラインを見ており、以下のラインに注視していた。このまま続伸した場合、強い抵抗線(上図:下段青ゾーン)のある7700〜7800ドルでの攻防に移ることなる。

1)ダブルボトム:ネックライン 7875ドル(青:約86万円)

2)逆三尊:ネックライン 7700ドル(黄色:約84.1万円)

CoinPostの関連記事

ビットコイン:大変革の2020年なるか、控える二大アップデートと半減期
仮想通貨ビットコイン(BTC)に関わる2020年の注目ポイントは?実装される可能性がある2つの重要アップデートと半減期を解説。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧