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ビットコインのセキュリティを強化する「MuSig」とは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Schnorrシグネチャのアルゴリズムを強化する「Musig」
Musigはビットコインのスケーラビリティを大幅に改善すると予想されるSchnorrシグネチャを強化し、セキュリティをより堅固なものとします。

仮想通貨の熱狂者はビットコインのスケーラビリティ問題を解決するような新しい技術やスキームの完全な実装を待ち望んでいます。

Segwitライトニングネットワーク、そしてSchnorrシグネチャ(ビットコインのスケーラビリティを大幅に改善するといわれているもの)などが新しい技術の一部の例になります。

ライトニングネットワークとSchnorrシグネチャについてはこちら↓の記事を参照して下さい。

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最近では、ある研究者のチームがSchnorrシグネチャのアルゴリズムを強化するため、MuSigというシンプルなマルチシグネチャスキームを導入しました。

トランザクションの署名を減らす

ビットコイン取引には電子署名が必要です。

しかしこれらの署名はかなりのブロックスペースをとります。

その上、アドレスそれぞれに署名が必要なので、複数のアドレスが取引に関係してくるとさらに状況が悪くなってしまいます。

その結果、必要なトランザクションのサイズが上がり、取引手数料が高くなってしまいます。

Schnorr署名のアルゴリズムはトランザクションに必要な署名の数を減らせるため、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決できるかもしれません。

実際、Schnorr署名はストレージと処理能力を少なくとも25%減らせる可能性があります。

その上、Schnorr署名はビットコインを特定の種類のスパム攻撃から守ることもできます。

Gregory Maxwell氏、Andrew Poelstra氏、Yannick Seurin氏、そしてPieter Wuille氏が「Simple Schnorr Multi-Signatures with Applications to Bitcoin」と題した論文を発表しました。

研究者達はその論文の中でMuSigという新たなSchnorrベースのマルチシグネチャスキームを提案しました。

そして彼らはMuSigを「署名者のグループに共通のメッセージについて短い共同シグネチャの作成を可能にするプロトコル」と定義しました。

論文の著者の一人Pieter Wuille博士は、MuSigについてと、ビットコインへの応用に関するブログ記事を投稿しました。

MuSigはkey aggregationをサポートし、シンプルな公開鍵モデルのセキュリティを強化します。

そしてその結果として、MuSigはプライバシーとパフォーマンスを大幅に改良します。

Pieter Wuille博士は以下のように述べました。

マルチシグネチャスキームは署名アルゴリズムと検証アルゴリズムの組み合わせです。

つまり、複数の署名者(それぞれが自身の秘密鍵または公開鍵をもつ)が共同で一つのメッセージをサインするため、結果として一つの署名で済みます。

そしてその署名は、メッセージと署名者の公開鍵を知っている人であれば誰でも検証できます。

新たな仮想通貨の構築物:Key Aggregation

MuSigはkey aggregationという新たな発想を導入します。

このスキームはマルチシグネチャスキームにおいて署名の数をたった一つにまで減らします。

Wuille博士は以下のように説明しました。

key aggregationをサポートするマルチシグネチャスキームでは、マルチシグネチャは単体キーシグネチャのように見えますが、参加者の公開鍵に対する複数の公開鍵にも対応します。

つまり、検証者はオリジナルの参加者の公開鍵を持っている必要がなくなり、代わりにaggregated keyだけ貰えばいいということになります。

よってkey aggregationを実行することにより、検証者にとってオリジナルの参加者の公開鍵が必要なくなりました。

代わりに、検証者はaggregated keyさえあればいいということになります。

ビットコインは近いうちにスケーラビリティと、高い取引手数料の問題を解決しなければなりません。

よって、key aggregationを用いたSchnorr署名のように、これらの問題を解決する技術や新しいスキームこそが(慎重な検査を経た上で)、全ての仮想通貨ステークホルダーに支持されるべきです。

A New Schnorr-based Multi-signature Scheme Is Coming

Jan. 25, 2018 by Julio Gil-Pulgar

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