仮想通貨市況
日米株式市場は、中東情勢の警戒感後退で続伸。ウクライナ機墜落問題など依然として先行き不透明な情報が錯綜しているものの、米国とイランの報復合戦が一旦沈静化したことで、やや落ち着きを取り戻しつつある。
仮想通貨市場では、国内大手取引所コインチェックによる仮想通貨LISK(リスク)のステーキングサービス(β版)開始発表を受け、LISK価格が高騰した。ステーキングすることで、値上がりによる利益(キャピタルゲイン)だけでなく、現物株の配当益のようなインカムゲインが見込めるようになる。
ステーキングサービス(β版)は、実証実験の一貫としてサービスを提供。コインチェックでLSKを保有するユーザーの資産を代理運用し、受領した報酬を口座に付与するという。付与条件は以下の通りだ。
- 対象期間にCoincheckの「取引アカウント」にて1日あたり平均10LSK以上保有
- 「貸仮想通貨アカウント」にて貸出中でないLSKを1日あたり平均10LSK以上保有
ビットコイン(BTC)市況
10日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比-1.64%の85.6万円と続落。
7800ドルにはサポートラインがあり、反発の見込めたラインだが、割り込んだ場合は半値戻しの7,650ドル、61.8%の7,470ドル付近まで見る必要がある。
海外著名投資家のJosh Ragerも昨日言及したように、プルバックした際の$7800s-$7900sは再テストの支持線として意識されやすい。
$BTC
— Josh Rager 📈 (@Josh_Rager) January 8, 2020
Price had an initial rejection off key area $8400s that previously as resistance/support
Watching for a pullback $7800s-$7900s before a bounce and push to the upside for retest
Not out of the bear woods yet, take it level by level, day by day pic.twitter.com/Vby6KexBIQ
オプション市場
なお、本日17時より、恒例のDeribit及びOKExオプションカットを控える。
金融のプロ集団が運用する「コインカレッジ」で解説している通り、オプションカット日に向け、7500,7750ドルの巨大ピンに吸い寄せられるマグネット効果(デルタヘッジのBTC売買)によるダウンサイドリスクも警戒される。
Deribitの建玉一覧表です(先ほど投稿したのはOKExオプションの建玉一覧ですのでご注意ください)。引き続き7500ドルが最大建玉です。本日足(1/10物)に限って言えば、7750ドルも1000BTCを超える巨大足です。まだ少し距離がありますが、7750ドルに絡む可能性もありますので念のため注意が必要です。 pic.twitter.com/PqrPdBiH39
— CoinCollege∛-仮想通貨メディア (@CoinCollegeTK) January 9, 2020
デルタヘッジとは、原資産(BTC)の値動きに対して、原資産を売買する権利であるオプション価格(プレミアム)がどの程度変動するかを示すパラメータである「デルタ」を利用して、原資産の価格変動リスクを回避する手法だ。