はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨取引所の銀行口座閉鎖は法律違反ではない」 ブラジル経済防衛評議会が判断

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

銀行口座閉鎖を合法判断

ブラジルの大手商業銀行は、国内の仮想通貨取引所の口座閉鎖を防ぐ契約を遵守することを拒否している。

現地メディアのCriptonoticiasによると、ブラジルの主な商業銀行の1つであるBanco Bradescoは、仮想通貨取引所口座の閉鎖を妨げる合意を守ることを拒んだ。

2019年12月下旬、ブラジルの経済防衛評議会(CADE)は、銀行一般が仮想通貨取引所からサービスを撤回することは違法ではないと判断している。

「銀行が仮想通貨取引所との契約を確立するのを拒否することには、独占禁止法違反である証拠はない」と、CADEは声明を出した。

CADEは以前には、契約拒否には独占禁止法違反の要素が十分にあるという姿勢だったが、方針が変わったことになる。

理由としてCADEは、仮想通貨取引所間で顧客の身元確認(KYC)遵守が行われておらずマネーロンダリングのリスクがあることを挙げている。

この裁定に対しては、ブラジルの仮想通貨・ブロックチェーン協会(ABCB)は、「不明瞭、矛盾、および脱落要素」に満ちていると批判、14の論点を挙げて訴えている。

Banco Bradescoは、仮想通貨取引所がマネーロンダリングのリスクをもたらすことを繰り返し、協会の訴えに反論している。

別のブラジル大手銀行であるBancoItaúも、協会の訴えに反対しているという。

相次ぐ法廷闘争

また他の商業銀行の中でも、仮想通貨取引所に属する口座を閉鎖しようとする方向へ進んでいる銀行がある。ブラジル銀行が仮想通貨取引所メルカドビットコインの口座を閉鎖したことについて、サンパウロの司法裁判所は最近、メルカドビットコインが行っていた訴訟を却下した。

一方、ブラジルの仮想通貨取引所Bitcoin Maxは、大手銀行サンタンデールの口座を維持するための法廷闘争で勝利している。

仮想通貨は普及が進んでいるところ

こうした法廷闘争が相次ぐ一方、ブラジルの中央銀行は国際通貨基金(IMF)のガイドラインを採用し、昨年ビットコインなどの仮想通貨を資産として正式に承認し始めたところである。

またセアラ州の州都フォルタレザ市はBTC決済の乗車券を販売すると発表している。

ブラジルでは、経済成長の翳りや政治腐敗が問題となっており、法定通貨レアルは高金利通貨としても知られており、政府や通貨に対する信頼はあまり高いとは言えない。

そのため、仮想通貨は比較的積極的に受容されており、大手決済企業Cieloが国内5,500の自治体にビットコイン(BTC)決済を導入、リップル社も近々、デジタル銀行を含む複数のブラジル金融機関との新規提携を発表する予定である。

南米諸国では、チリもブラジルと同じようにここ数年、口座閉鎖を巡り、取引所と銀行の間で裁判が行われている。

CoinPostの注目記事

Ripple、ブラジルの銀行と新規提携へ 仮想通貨XRPの利用に関して協議中
Rippleは2020年初頭、複数のブラジル銀行との新規提携を発表する予定だ。 ロイター報道より。
ブラジル中銀の国際収支報告書に「ビットコイン」と「暗号資産」
ブラジル中央銀行が新たに公表した国際収支表に、ビットコインなど仮想通貨が含まれたことがわかった。南米市場は、事業拡大計画の一環で進出を果たした米リップル社をはじめ、業界からも注目度が高まっている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。
05:35
米SEC、BTCやXRP投資のグレースケール仮想通貨投信のETF転換承認を再検討
米証券取引委員会がグレースケールの仮想通貨信託「Digital Large Cap Fund」のETF転換承認決定を再検討。NYSE Arca上場承認が一時停止状態に。
04:24
仮想通貨のサイバー攻撃にどう備える?|実例から学ぶ取引所の対策と自己防衛法
暗号資産のサイバー攻撃リスクと、取引所のセキュリティ対策、個人で実践できる防衛策を初心者向けにわかりやすく解説します。
07/02 水曜日
18:40
BITPOINT、カルダノ(ADA)保有者向けNIGHTエアドロップを検討開始 
ビットポイントジャパンがMidnight財団と国内初連携。カルダノ(ADA)保有者やステーキング参加者に「NIGHT」トークンのエアドロップ参加機会を提供。2025年7月開始予定の「Glacier Drop」メカニズムの詳細と参加条件を解説。
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧