はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨の有価証券性:米調査団体、新規5銘柄の評価点を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Crypto Rating Councilに新通貨、新メンバー

米最大手取引所コインベースが主導する、仮想通貨の有価証券性を評価する『仮想通貨評価協議会(Crypto Rating Council)』は新たな銘柄を評価対象として追加した。

今回加えた銘柄は、Cosmos(ATOM)、DASH、ETC、Livepeer(LPT)、Horizen(ZEN)の5通貨だ。

3.75点と評価されたのは、ATOMとLPTで、ETCが2点、そしてDASHとZENは最低水準の1点になった。

点数の目安として、仮想通貨を「1」から「5」で格付けする。「5」は、その銘柄の有価証券性が最も高く、「1」はそれに該当する可能性が極めて低いことを意味する。

出典:Crypto Rating Council

これまで、20銘柄の有価証券性を評価してきた。以下が主要通貨の点数になる。

  • ビットコイン、ライトコイン:1
  • イーサリアム、Chainlink・Zcash:2
  • イオス、ステラ、テゾス:3.75
  • XRP:4
  • Maker:4.5

格付けの方法を開示

この協議会はコインベース、クラーケン、CircleやBittrexらの米大手仮想通貨関連企業によって昨年10月に立ち上げられたもので、有価証券性を評価する「独立したシステム」として開発した。

あくまでも独立の格付けに関して審査の結果は、SECやCFTCなどの規制当局によって是認されておらず、法的アドバイスには該当しないと説明している。

基本的に米国でサービスを展開する取引所が中心となり作成しているものであり、上場方針などを踏まえたリサーチなどの調査と共有を目的としていると指摘される。

一方で、透明性に欠ける評価方法によって格付けられた結果に対して、業界からは発表されて以来、信憑性が欠如し、審査基準が偏っている可能性が高いと指摘も相次いでいる。

仮想通貨関連の弁護士Jake Chervinskyは今回の発表を受け、「協議会は評価基準を公開するまで、仮想通貨の格付けを行うべきではない。枠組みがなければ、その信憑性を評価しようもないのだ」とコメントした。

17日に協議会の責任者は、「2020年のロードマップとして、用いている評価基準を明らかにする計画をしている」と発表しているが、発表当時の内容では、格付けの方法についてコインベースは「本協議会が公表する格付けは、メンバー企業の技術者と外部の法律の専門家が協力し、事実に基づいて分析した結果だ」とだけ説明、具体的な格付け枠組みや評価基準の開示を行わなかった経緯がある。

評議会の格付けは米主要取引所が携わっているものであるため、その評価は市場に一定の影響を与え得る。信憑性を高めるためにも、基準を明確にすることこそが急務と言えるだろう。

参考:Coindesk報道

CoinPostの注目記事

明日に迫る口頭弁論期日:仮想通貨XRPの有価証券問題 
XRPの有価証券問題をめぐる米リップル社に対する集団訴訟が明日、一つの山場を迎える。 SECと協議を重ねるCFTC会長の見解は。
仮想通貨の有価証券性を数値化 米コインベースら、BTC・ETH・XRP含む20銘柄対象のシステムを開発
コインベースなどの大手仮想通貨関連企業は、銘柄の有価証券性を評価する独立のシステムを発表。取引所上場を検討する判断をサポートする。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/26 金曜日
14:01
ユニスワップ重大提案が圧倒的に可決 1億UNIバーンと手数料スイッチ起動へ
ユニスワップのUNIfication提案が賛成票1億2500万票超で可決。国庫から1億UNIをバーンし、プロトコル手数料を起動。取引量増加が供給減少に直結するデフレ型モデルへ転換。
14:00
ステーブルコインとは|市場規模・取引量・主要銘柄と規制の行方
分散型金融の知名度が高まるにつれ、ステーブルコインの取引高も増えている。本記事では「ステーブルコイン」の特徴や分類などをわかりやすく解説。
13:50
フィリピン当局、未登録取引所への取り締まり強化 コインベースなどアクセス遮断
フィリピン規制当局が無登録の海外仮想通貨取引所50社へのインターネットアクセス遮断を命じた。コインベースやジェミニも対象になっている。
13:20
ST市場効率化目指す、SBI新生銀行ら6社が新たな決済実証を開始 預金のトークン化で
SBI証券、大和証券、SBI新生銀行ら6社がトークン化預金DCJPYを利用したセキュリティトークンのDVP決済の実証に関する協業を開始した。
13:00
イオレ、仮想通貨レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約開始
東証グロース上場のイオレが暗号資産レンディング「らくらくちょコイン」の事前予約を開始。年利8%〜、約1万円から利用可能。2026年1月下旬の正式リリースを予定し、事前登録者には4月まで13%の特別料率を適用する。
12:50
クシム、社名を「HODL 1」に変更 Web3・仮想通貨トレジャリー事業へ転換
東証スタンダード市場上場のクシムが社名を「HODL 1」に変更すると発表した。Web3・仮想通貨トレジャリー事業を中核とする企業へ転換。
12:25
国内衣料上場企業ANAP、15億円で109BTC追加購入
衣料品販売のANAPホールディングスが15億円で仮想通貨ビットコインを追加購入し、総保有量が1346BTCに達したと発表した。
11:37
中国環境省、環境管理にブロックチェーンなど先端技術を導入
中国生態環境部が12月25日、ブロックチェーン、AI、ビッグデータを環境管理に統合する方針を発表。全国炭素排出権取引市場ではデータ改ざん防止に既に活用。中国は仮想通貨を規制する一方、ブロックチェーン技術応用は国家レベルで積極推進。
10:36
パンテラ専門家の2026年仮想通貨12大予測 DAT企業統合や量子パニックなど
パンテラ・キャピタルのジェイ・ユー氏が2026年の仮想通貨業界12大予測を発表。AI技術の浸透、DAT企業の統合、トークン化ゴールドのRWA主役化、ステーブルコイン決済の拡大、量子コンピューターによるBTC懸念など、注目のトレンドを解説。
10:02
2025年仮想通貨デリバティブ市場レポート、取引高1300兆円突破=コイングラス
コイングラスが2025年の仮想通貨デリバティブ市場に関するレポートを公開。ETFやDAT企業などへの機関投資家による投資が加速したと分析している。
08:54
ビットコインの買い方をやさしく解説|初心者の不安を解消【図解】
ビットコインは500円から購入可能。スマホと本人確認書類があれば最短当日から取引開始できます。口座開設の手順、おすすめ取引所の比較、初心者が押さえるべき投資の心構えまで図解でわかりやすく解説。
06:55
トラストウォレットで9億円以上不正出金、数百人のユーザーが被害か=報告
オンチェーン探偵のザックXBT氏が、トラストウォレットの複数ユーザーから資金の不正流出報告があったと明らかにした。クローム拡張機能のアップデート後に発生し最低でも600万ドル以上が盗まれたと推定。
06:40
金融庁、仮想通貨の担当部署を「課」に昇格へ
金融庁は、2026年7月の次期事務年度に仮想通貨の担当部署を「課」に昇格させる方針を固めたことがわかった。金融サービス変革への対応能力を強化する。
05:45
ロシアの主要証券取引所、2026年の規制発効で仮想通貨取引提供開始へ
ロシアのモスクワ証券取引所とサンクトペテルブルク証券取引所が、2026年に予定される仮想通貨規制の発効後に仮想通貨取引の提供を開始する準備ができていると発表した。
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧