ETHの資金洗浄を確認
昨年11月にハッキング被害報告が確認された韓国の仮想通貨取引所Upbitについて、流出した342,000ETHの一部がすでに資金洗浄されていることが新たに判明した。資金洗浄が確認されたのは約20,520ETH、全金額の6%に相当する。
Upbitにてハッキング被害では、342,000ETH(イーサリアム)が流出。当時、異常な送金履歴が報告されたのち、1時間ほどで公式から不明なウォレットへの不正送金が報告された。なお、流出資産の保証については、自社保有資産を補填に割り当てる対応を行なっている。
セキュリティ企業Uppsala Securityの調査報告によると、不正送金されたETHは、少額ごとに多数の取引所へと分割送金されており、送金先のには、Binanceをはじめとして、Bitfinex、Bitrue、Huobi、Hitbtcなどの大手取引所があるという。
Uppsala Securityが公表した情報によれば、今回明らかになった手法は、明らかにマネーロンダリングの手口だとしており、同企業の代表を務めるPatrick Kim氏は、この資金洗浄は今後も続くだろうと話す。
ハッカーらは制裁や処罰をくぐり抜け、資金洗浄を行い続けるだろうと考えられる。
Kim氏は制裁を実施することは厳しいとの見立てを示すなど、事件の全容の解明は一筋縄ではいかないと考えられるだろう。