インド中銀のスタンスは
インドの中央銀行(RBI)は20日、同国内の仮想通貨取引に関して改めて方針を明確にした。「仮想通貨は禁止しないが、銀行等規制された金融機関からは隔離する」としている。
インド経済誌Economic Timesの報道によれば、同国のインターネット推進団体IAMAIは中銀に対して、2018年の禁止令撤回を求めていた。中銀は撤回の申し立てに対して、国内での仮想通貨取引を禁止する方針ではないと返答。本内容は今月より始まった最高裁の公聴会におけるものだ。
先日報じた通り、IMAIは原告として銀行サービスに対する禁止を解禁するよう訴訟を起こしている。
そして、IMAI担当弁護士は、以下の4点を主論として議論を行なった。
- 仮想通貨は「通貨」ではない:中央銀行の管轄に置かれない
- インド準備銀行は権限超越している:証券取引委員会が規制を担当すべき
- 禁止の根拠となる資料の欠点:説明が不十分
- 仮想通貨は禁止ではなく規制すべき:他のフィンテックと同様に規制する必要がある
一方、RBIは「仮想通貨業界における高リスク」を理由に、サービスの提供禁止を再び論じた。
裁判は結論に至らず、来週の火曜日に再び公聴会が開かれる予定だ。