今、仮想通貨の採掘需要が増加し続ける背景は
ビットコインマイナーは依然強気な状況だ。
仮想通貨ビットコインのPoWネットワークは、1月15日に+7.08%と難易度を大幅なプラスで調整したが、ハッシュレートの推移は衰えず、1週間後に迫る難易度調整タイミングでも+5.06%予想と、再びプラスで調整される可能性が試算されている。
今回もこの難易度でプラス調整されれば、3回連続で5%以上の調整。これまでの推移から見ても珍しい状況になる。
過去に3回連続で大幅なプラス調整をされたタイミングは2018年以降で3回。具体的には、2018年1月から・2018年7月末から・2019年9月から、の3回だ。
バブル期以外の2点をチャート上で示すと、以下の黄色の丸の期間に相当する。
今回のハッシュレート上昇の背景について、中国マイナーに独自取材を実施。
取材に応じた関係者は、「主に半減期までの駆け込み需要は間違いなくあり、減価償却を含めた駆け込み需要と設置時期も含めて、今後もハッシュレートの上昇余地はある」と回答。
「電力等の設備環境から、大手は半減期後も採算は取れる状況にはなるが、安定して利益目処が付きやすい現在は、マシンの売れ行きも好調だ」と語った。
半減期を目前に、価格の高騰を見込む客も多く、現物での報酬を目的とした新規マシンの契約も好調に推移しているという。
顧客の属性としては、主に富裕層や企業で、高い利回りや節税目的の契約が多いと明かした。
なお、半減期後の状況については、経営に大きな支障はないと回答しつつも、収益の減少は警戒しており、企業としての対応や準備も行なっているとした。