はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル社が仮想通貨XRPの最新報告書公開:Q4販売額は前期比80%減

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

RippleのQ4レポート

Rippleは22日、2019年Q4(10〜12月)のマーケット報告書を公開。

XRPに係るプログラムセールの中止や、ロックアップの状況、ODLの世界展開などの主要トピックについて情報を開示した。

XRP販売、プログラムセールは停止に

Rippleは19年Q4の報告書では、XRPの機関向け販売量を減少、プログマティックセールを通じたXRP販売停止の流れも継続したことが明らかになった。

Q4のXRP販売総金額は計1308万ドル。Q3の6624万ドル比で約80%減の水準だ。

出典:Ripple

機関向けの販売については、19年Q2に「CryptoCompare Top Tier」の仮想通貨市場データを採用することで、販売額を算定する上で参考にしていたマーケットデータが変更。結果として機関向けのXRP販売量も減少した経緯がある。これは、仮想通貨市場で取り沙汰されている「出来高水増し疑惑」に対応したもので、より正確なデータの取得を行うためのデータ取得元の変更として発表されている。

一方のプログマティックセールスは、いわゆる市場売却の量を示す。19年Q3から販売量の減少が見受けられているが、これは販売自体の停止を行なったことが理由だ。今回のQ4では販売量自体が「0」と表示されるなど、販売を中止する流れが継続したことが確認された。

販売を行なった機関向けの販売では、OTC取引を通じていくつかの戦略パートナーに限定して販売を実施。戦略パートナーはXRPの有用性と流動性にフォーカスしたアジアやEMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)にある企業に該当すると発表した。

XRPのエスクロー

リップル社は暗号化されたエスクローサービスを利用し、毎月最大10億XRPが利用可能状態となる。

Q4では3ヶ月で計30億のXRPがリリースされたことになるが、利用されたのは3億XRPで、27億XRPが再ロックアップされた。

具体的には、12月のXRPリリース分については一切販売等を行わず、全額が再ロックアップに回された。報告書によると、全額の再ロックアップは初の事例だという。

ODLの世界展開

XRPを利用するODL(旧xRapid)の事業展開についても説明した。

Rippleは昨年11月のSwellカンファレンスで、ODLを利用する企業が20社以上に上ることを報告。中には米マネーグラムや豪州のFlashFXも含まれている。

すでに米ドル=メキシコペソ・米ドル=フィリピンペソとの2つの送金ルートに対応しているODLには豪州および米ドル=ユーロの送金ルートも加わったという。そして、2020年内にはAPAC(アジア太平洋)、EMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)、およびLATAM(ラテンアメリカ、カリブ海地域)に対応する送金ルートを新規追加する計画をしている。

ODLで送金されていた米ドルバリューについては、2019年Q1〜Q4に渡り100倍以上増加、特にQ3〜Q4にかけて650%の成長が見られたという。他にもODLの送金高はQ3〜Q4の間、計390%増となったことを報告した。

参考:Ripple報告書

CoinPostの注目記事

メキシコ大手取引所Bitso、仮想通貨XRP(リップル)のODL送金高が続伸
世界最大級とされる米・メキシコ間の送金ルート(USD/MXN)は年間350億ドルに及ぶが、RippleのODLを利用した「米ドル→メキシコペソ」の送金が全体の2.5%を占めるなど、実需拡大を見せている。
仮想通貨XRPは決済システムの問題を解決する=豪決済企業FlashFX共同創設者
海外XRPコミュニティのCryptoEri氏が、豪決済企業FlashFXの共同創設者にインタビューを実施。仮想通貨リップル(XRP)を活用した送金ソリューションODLを利用する理由や、規制への対応についての見解が明かされた。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧