はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン(BTC)大幅続落も、モナコインとイーサリアムが堅調な背景は?|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

18日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比1.76%安の106.2万円まで続落。一時9500ドルを割り込み、JPY建てで104.2万円を付ける場面もあったが、若干持ち直した。

短期的には売られすぎ水準にあったことから、ロングを一掃した後に急反発。 bitFlyerにおけるスポット乖離5.0%(SFD相場)が常態化しており、SFD発動時のロングは0.25%(1BTC=約2,500円)を徴収されるため、買いが躊躇しやすい環境下にあることも否めない。複数の支持線を割り込み、当面は押し目買いよりも戻り売りの方が意識されることから、しっかり底固めして再上昇への起点を作ることが出来るかどうかがポイントになりそうだ。

モナコイン動向

ここ2日間、基軸通貨であるビットコイン(BTC)の大幅下落に引きずられるようにして国内に上場するアルトコインも大幅な全面安を余儀なくされたが、軒並み-10%超と苦戦する主要銘柄群を尻目に底堅さを見せていたモナコイン。

出典:コインチェック

昨年5月に、国内最大手仮想通貨取引所コインチェック上場を発表して大きな反響を呼んだモナコインは、2014年に作られた日本初の仮想通貨だ。

すでにセグウィット(Segwit)やライトニング・ネットワーク(Lightning Network)も採用、トランザクションをより速く処理することができるなど、多くのアルトコインが直面するスケーラビティ問題を大幅に解消。実需面では、パソコンショップやレストランで実際に決済利用ができる店舗があるほか、ネット上での買い物が可能な「Monappy」などの関連サービスも充実していることで知られる。

参考:monacoin.trance-cat.com

ETH/JPY XRP/JPY
BCH/JPY MONA/JPY

明日19日より、国内仮想通貨取引所「DMMビットコイン」にて、モナコイン(MONA)とステラ(XLM)のレバレッジ取引が新たに追加されることも追い風だ。

また、ビットコイン(BTC)の半減期相場に注目が集まる中、2020年8月頃に半減期を迎える通貨でもあることから、思惑買いが入っているものと思われる。

モナコインの半減期は約3年半に一度のペースで、「1,051,200ブロック毎」に半減期を迎える周期で設定されている。次回の半減期は、「2,102,400ブロック」を予定するが、ブロックの平均生成時間から逆算すると、残り200日を切っていることが確認できる。

出典:monacoin.trance-cat.com

また、一般社団法人日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)の開示する統計データによれば、「2019年12月度 現物取引高」で、国内銘柄ではネム(XEM)やライトコイン(LTC)を上回り、ビットコインキャッシュ(BCH)に次ぐTOP5にランクインしている。

2019年相場でビットコイン(BTC)の保有量が伸び悩む中、コインチェック上場を皮切りに、国内投資家の支持を順調に拡大していたことが確認できる。

イーサリアム(ETH)動向と確かな需要

一方、ビットコイン(BTC)の先行指標として機能しやすいイーサリアム(ETH)は、PoS移行のETH2.0を控えて堅調に推移する。 一時大幅に売り込まれたが、12時時点で前日比7%高の30,000円弱まで回復しており、反発の強さからも押し目買い意欲が旺盛であることが伺える。

海外の著名アナリストJosh Ragerは15日、「360ドル(約40,000円)まで目立った抵抗線が見られず、このまま続伸するシナリオは考えられる」と言及した一方、週足では360ドルの大台は2017年(2回)や2019(1回)年における主要抵抗線でもあり、プルバックには注意すべき」と持論を展開していた。

「将来的に360ドルラインを突破できれば、次のターゲットとなる460ドル、および800ドルへの続伸も不可能ではないとしている。

ETHのネットワークアクティビティから、実需も垣間見える。

データ分析サイトGlassnodeは、イーサリアムのオンチェーントランザクションやアクティブアドレスが増加傾向にあることを指摘、「過去1週間、オンチェーントランザクション回数は20%増、利用されているアドレスも27%増」などと言及。取引に必要な「GAS代」の利用数も昨年9月以来の大台水準まで回復してきていると指摘した。

さらに、イーサリアム関連マイナーの動きとして、マイニングプールが保有するETH残高が過去最高額に近い170万ETHに到達したことが確認されている。この傾向は、イーサリアムマイナーが今後、PoS移行に備え、ステーキングするためのETHを蓄積。市場における新規通貨売却数の減少を意味する。

一部指標では過熱感も

その一方、年初来の高い伸長率を見せたイーサリアム(ETH)について、FXアナリストEdward Moyaはブルームバーグの取材で、「足元不安定」との認識を示した。

同アナリストがインンジケーター「GSI」を利用し分析した結果、ETHは2019年5月以来の”買われすぎ水準”に達しているという。70以上が買われすぎで、30以下は売られすぎという目安において、ETHは15日時点で92.7に達していた。

出典:ブルームバーグ

CoinPostの関連記事

仮想通貨のPoS(プルーフ・オブ・ステーク)とは|PoWとの違いとメリットを解説
イーサリアムのPoS移行により、関心が高まるプルーフ・オブ・ステーク。ビットコイン(BTC)で採用されるPoWとの違いやPoSのメリットについて詳しく解説。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧