ケフィア、出資金を仮想通貨にも
通信販売会社「ケフィア事業振興会」の出資法違反事件について、出資者から集めた計約3億円の一部を仮想通貨事業に投資していたことが新たに分かった。複数のメディアが関係者の証言として報道した。
ケフィア事業振興会の元代表ら9人は、加工食品のオーナーを募るなどして多額の出資を集めた出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで、警視庁に逮捕されている。
これまで、約4万4千人から計約2200億円を集めたとされており、負債総額は約1300億円に上る。警視庁は、ケフィア事業振興会が事業の失敗などで資金繰りが悪化する中で、高配当を唄って資金調達を実施。別の配当支払いに補填する自転車操業に陥ったとみられて、経営実態の解明を進めている。
仮想通貨への事業投資では、経営を立て直す目的であったとみられているが、上場することなく通貨価値が無価値になったという。
報道によると、2018年に約70人から集金。投資会社の運用がうまくいかず、仮想通貨事業に転用した。
出資先のプロジェクトは明らかになっていないが、2018年は、仮想通貨バブル後のICOが盛んに行われていた時期。国内でも高い利益率を唄った実態のないプロジェクトが複数確認されていた。