BCHとBTCが流出
3000万ドルに相当する仮想通貨(暗号資産)ビットコインキャッシュと、1500万ドル相当のビットコインがSIMハッキングの手口によって、大口投資家の携帯のウォレットから流出したことがわかった。
中国事情通のDovey Wanも内容をSNSで伝えた。多額の資産を携帯で管理していたことを通じて、ユーザーに注意喚起を行っている。
BREAKING
— Dovey 以德服人 Wan 🪐🦖 (@DoveyWan) February 22, 2020
1M $BCH sim hack!! worth $30M from 1 single Chinese whale (he claimed lost $15M $BTC too) He's now asking for help from miners ..I'm talking with top BCH pool owners on this OMFG
😱😱😱
BCH address :qzumak2rvxksjgkjuxe2fe5jxatktlsnhy5sthr5p7
THIS IS REALLY BRUTAL pic.twitter.com/19XM3w5BL7
被害を受けた中国人のユーザー(クジラ)は約2時間前に、「3confirmationsの段階。100万BCHを失った。マイナーとコミュニティに助けを求める!」と訴えた。
該当するアドレスは、qzumak2rvxksjgkjuxe2fe5jxatktlsnhy5sthr5p7だ。
被害はビットコインキャッシュに留まらず、1500万ドル分のビットコインの流出も確認されたという。
実際のトランザクション履歴では、分散送金されている事例が確認されている。
声明にある確認数(confirmations)は、ブロックチェーンの改ざんなど、セキュリティに関する確認数を意味する。取引所などでは、この確認数を長く取ることで、セキュリティの担保を行なっている。
一方、ブロックチェーン上にトランザクションが載ってしまっていることから、現時点で巻き戻しなどによる対応は厳しい。今回の声明は、取引所などに向けて対応を促す内容と推察される。
具体的な事情は未だ判明していないが、スマホなどの携帯電話を狙ったSIMハッキングは近年多発している。
「SIMハッキング」は、携帯電話番号を悪用した個人情報の盗難手法で、携帯電話の番号を奪うことで、電話やSMSメッセージを乗っ取ってしまうというもの。仮想通貨を狙った手法でもあり、過去にハッカーの逮捕事例などがある。