はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米経済分析局、金融ベンチマーク調査に仮想通貨取引の項目追加を提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融サービス調査に関する規制改正を提案

米商務省内に置かれた経済分析局(BEA)は、金融サービス企業に対するベンチマーク調査に、仮想通貨取引の報告義務を追加する規制改正の提案を行った。

この調査は、「米国の金融サービス業者と外国人間の金融サービス取引に関するベンチマーク調査(BE-180)」という名称で、5年毎に実施され、「国際投資および取引サービス調査法」により、対象となる金融サービス取引を提供する企業には、報告の義務が課されている。

 

BE-180ベンチマーク調査は、米国の金融サービス企業が外国人に提供している金融サービス取引を網羅することを目的としており、当該取引に関するBEAの最も包括的な調査となっている。

対象となるのは以下のような金融サービスで、BEAはおよそ7000の回答が寄せられると推定している。

証券取引サービス

株式取引および債務取引に関連する引受および私募サービス

財務管理サービス

与信関連サービス

クレジットカードサービス

投資顧問および保管管理サービス

貸株サービス

電子送金サービス

今回の改正は、BEAの統計が国際的ガイドラインに合致するよう調整し、米国の金融サービス取引に関するより多くの情報を公開するためだと、BEAは説明している。 そのため、回答企業には、取引の種類別に該当する取引金額の合計を報告することを求めている。

仮想通貨取引に関する調査

新たに5つの調査項目の追加が提案されているが、その中には、回答者が仮想通貨取引に従事しているかを判断する項目が含まれる。 BEAによると、それは2019年度に提供された国境をまたぐ金融サービスに、仮想通貨取引に関連するものがあったかどうかという、一つの質問に集約されるという。

ただし、BEAの調査は統計データの収集と分析が目的であり、回答者や個々の取引等の匿名性は厳守され、税務や規制の対象となるものではないことから、仮想通貨取引に関しても、個々の取引情報が収集されることはないと、BEA調査部門の責任者は次のように語った。

これらのサービスに関連する個別の金額など、物理的な通貨資産に関するデータは収集しない。 例えば、この調査の範囲に、通貨取引に関する売買委託手数料などのデータが含まれるということを強調したいだけだ。

また、仮想通貨が金融サービス市場で新たに発展している分野であることから、今回のベンチマーク調査は、調査要件を明確にすることで、より多くの情報を求める良いチャンスだと付け加えた。

重要な経済指標を提供するBEA

BEAの調査は、国際貿易を測定し、国際収支の計算などマクロ経済研究に寄与するデータを収集するように設計されている。

BE-180調査で収集されたデータは、他年度に四半期毎の報告義務が課される大手金融サービス企業(年間販売額2000万ドル以上)からのデータと組み合わせて調整され、国内経済および国際経済へ与える影響の分析に使用される。

 

また、その分析に基づき、BEAは国際取引勘定、国民所得勘定や国民生産などの四半期毎の予測を行い、金融サービス取引に関する国の商業政策を支援する役割も果たすという。

この規制改正提案に対するコメントの受付は、4月27日までとなっている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧