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348億円相当のビットコイン大口送金報告 背景は?

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348億円相当のビットコイン大口送金報告

仮想通貨市場の大口動向、いわゆるクジラの送金は相場の変動で注目される。

これは、仮想通貨市場のマーケット流動性と大口比率のほか、テザー、ハッキングの流出資産など、過去の暴落や暴騰事例に再現性を警戒する動きがあるためだ。

一方で、基本的に全てのトランザクションが開示されている仮想通貨のデータは、取引所主体の送金など、相場の急変動に影響しない送金事例もあるため、状況把握の前に過剰反応するべきではない。

具体的な事例としては日本時間昨夜、仮想通貨の大口をトラッキングするBOT「Whale Alert」が約53,343BTC(約348億円相当)の大口送金を報告した。

当該ツイートは多くリツイートされ、コメントでは市場の急変動を警戒する内容が相次いだが、結論から述べると、今回の送金は仮想通貨取引所Bittrex内のコールドウォレットに関連した取引所内送金の事例となる。

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当該アドレスは、過去4回(数時間以内に複数回送金する事例を含む)に渡って送金が確認されており、全て53,000BTC前後で実行されている。

BOTの報告が未知ウォレット(unknown)であることから、投資家が警戒した(今回も、PlusTokenによる送金・売却準備との声が多数)。一方で、同額の送金事例は今後も続く可能性が高く、無駄な混乱を招かないよう、改めて把握しておきたい事例として紹介する。

投資家が注目する大口送金動向

現在、大口送金で注目されているポイントは主に2点。1つ目が、『PlusToken』の送金事例で、2つ目がテザーの新規発行状況だ。

PlusToken

PlusTokenは、18年より開始された高利回りを謳った中国のウォレットサービスで、過去最大規模の仮想通貨詐欺事例。

当時の試算では、80万人以上の参加者から、計20万BTCの被害で、概算29億ドルの被害金額に膨らんだとされる。

PlusToken首謀者が主導した大口送金が、市場の下落要因になったのは主に2回。

2019年8月の23,000万BTC(累積)。また、今年の3月7日に確認された13,000BTCの事例がある。共に、ミキシングサービス(複数の取引データを混ぜ合わせ元々の保有者を判別不能にするサービス)へ動かされたあと、市場が下落している。直近のビットコイン大暴落の1要因にも挙がった。

テザー発行

ビットコインの価格変動との関連性が指摘された2017年〜18年の仮想通貨市場から2年。USDTの新規発行は今も継続的に続いており、2月からそのペースを上げている。

BTC情報アラートのデータによると、USDTの時価総額(CMC)は、61億ドルに上る。

最近は、USDTの新規発行が相次いでいる。テザー社CTOは、在庫補充との報告を行なっているが、そのペースは早い。(米ドル需要が高まる中で、資産の逃避先としての需要も拡大していることが予想される)

在庫補充であっても、テザーが発行されていることには変わりなく、時価総額自体の底上げに繋がる。

一方、直近では価格への影響は全くないため、その相関性は意識されてはいない。

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