15日にアップデート、修正案への合意形成開始
Ripple社のXpringが、仮想通貨XRPの分散型台帳『XRPレジャー』の新バージョンとなるver.1.5.0と1.6.0 -b1(ベータフェーズ)を発表。ver.1.5.0が、15日にXRPレジャーのテストネットに適用されることがわかった。
新バージョンでは新たなAPIツールやRPCメソッドの導入など、ネットワーク内の相互作用のロジックが変更されるなど、サービス向上を目的とした新機能と改良が加えられる。
ver.1.5.0の情報は3月31日に公開された。15日のアップデート後からXRPレジャーの修正案について合意形成を行うための投票が開始される見込みだ。XRPレジャーでは2週間に渡って8割以上の信頼されたバリデータの承認を得ることで修正案が採用される。
参考:XRP Ledger v 1.5.0 & 1.6.0-beta
XRP レジャーの修正案投票
バリデータはアップデートを行わなくても投票に参加できる。信頼されたバリデータの8割以上が継続して2週間、修正案を支持すれば有効となる。
8割を下回ると一時的にその修正案は却下され、再び8割以上の支持を獲得すれば2週間のプロセスが再スタートする。
修正案が有効になると、以前のバージョンのXRPレジャーサーバーの運用者はネットワークの新たなルールを認識できなくなるため、以下のような状態になってしまう。
- バリデータを判断できない
- トランザクションを送信、処理できない
- コンセンサスプロセスを行わない
- 今後の修正案に投票しない
よって、今回のアップデートでもXRPレジャーサーバーの運用者は、15日の2週間後である29日までに修正案を確認の上、アップデートを行うことが推奨されている。