Huobiが独自の監視ツールを導入
中華系大手仮想通貨(暗号資産)取引所Huobiを経営するHuobi Groupは13日、疑わしい取引を監視する独自ツール「Star Atlas」のローンチを発表した。
新しいツールの導入は、より安全な取引環境を提供して、仮想通貨は容易に犯罪に利用されるという規制機関の懸念を和らげることを目的とする。
Huobi Groupは方針として、各国規制機関の要請に応じるようにしている。必要なライセンスの取得や本人確認手続きの実行、マネーロンダリング対策を初めとするコンプライアンスを遂行するように努めているという。
Star Atlasはリスクのあるユーザーを特定したり、詐欺やマネーロンダリングなどの違法行為を発見する、透明性を向上させる新しいセキュリティツール。取引の監視と分析をリアルタイムで行い、一部匿名性が特徴のブロックチェーン上で、資産フローの確認やイベントとの相関性分析など様々な方法を駆使して、監視を行うことができる。
また多くのアドレスをブラックリスト化し、ライブラリーとして管理。自動的に情報が更新される仕組みになっており、監視作業を効率化する。疑わしい取引が認められたアカウントは一時的に資産の引き出しを制限され、追加の認証が行われるという。
ハッキング等の対策としても活用することが可能とみられる。
今月に入り、米国での事業を終了していたHuobiが、早ければ4月に米国での運営を再開することが分かった。サンフランシスコを拠点としてOTC取引を展開していたHuobi US(HBUS)は、規制遵守の問題などを理由に、昨年12月に仮想通貨取引サービスを中止していた。
参考資料 : Huobi Group