CoinPostで今最も読まれています

ロシアで仮想通貨取引に関心増 新型コロナの影響か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所のサイトへのアクセスが増加

新型コロナ感染拡大阻止のための自主隔離政策が全土で実施されているロシアで、仮想通貨取引所のサイトへのアクセス数が増加していることが分かった。ロシアのビジネスメディアRBCが報じた。

DDoS攻撃対策に特化したサイバーセキュリティ会社Qrator Labsは、インターネット上の様々なサイト訪問状況を調査し、パンデミックの最中、ユーザーがどのような分野に興味を持っているかを分析。その結果、宗教関連サイトに次いで、人気が高まったのは仮想通貨取引サービスを提供するサイトだったという

アクセスが増加した分野

Qrator Labsは、サイト訪問者とモバイルアプリ使用数の曜日毎の平均を計算、2月と3月最終週の状況を比較した。宗教関連サイトは、30%から500%と驚異的なアクセス数の増加が見られた。厳格な外出規制が敷かれる中、宗教関連サイトではビデオリンクを使って教会の礼拝への参加を可能にするなど工夫を凝らしているようだ。

巣籠もり活動の筆頭ともいえる動画サービスサイトへのアクセス数は5.32%増加したが、それを上回ったのが仮想通貨取引所のサイトへのアクセスで、5.56%の増加だった。一方、外国為替市場関連サイトへのアクセス数の増加は3.13%だという。

コロナウイルスの感染拡大に伴い、経済の先行きへの不安が高まる中、仮想通貨に対する関心が深まっていることをアクセス数の増加は示唆していると思われる。世界的にもビットコイン(BTC)購入への関心度が、3月中旬には2019年7月以来最高レベルに達していることをグーグルの検索トレンドでは確認できる。

しかし同時に、仮想通貨取引所へのDDoS攻撃も486%増加するなど、セキュリティ面での懸念も増大しているようだ。先月の仮想通貨市場の大暴落時には、大手取引所BitMEXが二度にわたりDDoS攻撃を受けていたことが明らかになっている。

関連BitMEXへのDDoS攻撃、仮想通貨損失補償も含めた公式声明を発表

なお、Qrator Labsは今年6月まで、世界中の社会的重要性を持つプロジェクトに対して、DDoS攻撃対策サービスを無料で提供すると公式ツイッターで表明している。

ロシアの仮想通貨を取り巻く状況

民間レベルでは仮想通貨取引に対する関心の高まりを見せるロシアだが、規制の整備はなかなか進まないようだ。仮想通貨規制の枠組みとなる「デジタル金融資産に関する法案」は、2018年にロシア議会に提出されたが、幾度も審議の遅延を繰り返し、現在は内容が最終決定されているものの、コロナウイルス対策が優先され、その可決判断は再度見送られることとなった。ただし、今年夏前には可決成立する見込みだという。

関連ロシア議会、コロナ対策優先で仮想通貨関連法案の判断を再延期

その内容に関しては、仮想通貨の保有は合法とされるものの、仮想通貨の発行と流通は禁止される意向であることが、先月報道されている。また、決済手段としての利用もできない。なお、マイニングに関する規制は含まれていない。

同法が成立すると、ロシアにおける仮想通貨利用は大きく制限されることになると思われる。全世界の活動を一変させてしまったコロナ危機が、ロシア議会の仮想通貨に対する姿勢を軟化させる作用を持つかかどうかは、未知数だ。

出典:RBC

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧