ETHで人間IPO
仮想通貨企業の起業家Alex Masmejは、イーサリアムブロックチェーンで「個人トークン」を販売し、約200万円の資金を調達した。
Alexは、DeFiプロジェクト「ロケット」の創設者で、NFTトークンや金のデリバティブ商品、ブロックチェーンを使ったアート作品などの資産を担保とするローンを提供する予定だ。
「ロケット」をシリコンバレーでローンチするために、本人を「トークン化」して、「ALEXトークン」を発行。4月7日にトークンセールを開始し、12日にはすでに2万ドルの売り上げを記録しているという。参加者は計29人だ。
ALEXトークンを保有する投資家は、今後3年間に渡り、Alexの収入の内15%が付与される。(年間上限10万ドル)
この配当はステーブルコインDaiやその他のステーブルコインで、四半期ごとに行われるという。
TheBlockの取材に応じたMasmejは、収入共有という仕組み自体は珍しいものではないが、仮想通貨業界ではあまり見かけないと説明。また、トークンとして発行することで、金融商品のように取引ができ、ブロックチェーンによる透明性も実現する。
個人を代表するトークンでは、ALEXトークンが初めてではない。以前報じたように、NBAのSpencer Dinwiddie選手は自身の契約をトークン化し、販売すると発表した。
伝統金融と異なり、様々な可能性を与える仮想通貨業界では今後、このような金融的変革が続々とみられるだろう。