「BTC半減期」の検索数はコンスタントに増加
5月12日前後のビットコイン半減期まであと30日を切る中、グーグル検索でも、「Bitcoin halving(ビットコイン半減期)」という用語の検索数が急速に伸びている。
"Bitcoin halving" search interest nearing all-time highs. $BTC pic.twitter.com/uIXT840au3
— Zack Voell (@zackvoell) April 13, 2020
ブロックチェーンテクノロジー企業BlockstreamのZack Voellは上のようにツイート。米国で「Bitcoin halving」の検索数が、歴史上最高水準に近づいていると指摘した。
The peak was higher in 2016, but it was short lived. The current search volume is more constant. When compressing the width, Google adds data points over longer timeframes, showing search volume over e.g. weeks rather than days.
— Torbjørn (@TorbjrnBullJens) April 5, 2020
仮想通貨投資企業Arcane CryptoのCEO Torbjørn Bull Jenssenもグーグルのグラフを参照し、世界的に見ても「検索数のピークは2016年の方が高かったが、期間は短かった。今回の検索数増加は、もっとコンスタントだ」と分析した。
過去30日間に限定して国別で見ると、最も関心が高い国は、ルクセンブルク、ラトビア、エストニア、スイス、リトアニアとヨーロッパ圏が上位にランクインしていたことがわかった。
なお、「ビットコイン半減期 2020」の検索ワードの場合、ナイジェリア、ベネズエラ、オーストリア、ポルトガル、チェコなどの国が上位に入ったという。
コロナ危機で市場の先行きは不透明
Crypto analysts are often criticized for making predictions based on limited data points e.g. there’s only been two halvings. Ironically, equity analysts have been out in full-force trying to predict what will happen in 2020 by looking at 1918, 1929 or 2008. Everyone does it.
— Alex Krüger (@krugermacro) April 14, 2020
著名経済学者Alex Krügerは、「仮想通貨アナリストは頻繁に、過去二回しかなかった半減期など、限られたデータに基づいて予想を立てていると非難される。だが皮肉なことに現在、株式市場のアナリストも、1918年、1929年、2008年の恐慌という限られたデータを参照して、2020年に何が起きるかを予測しようと必死になっている。そうするしかない。」とコメント。過去の再現性を意識する投資家がどれだけいるかが、投資材料として重要性を左右する指標になると指摘した。
一方で、世界的な検索数の増加が、ビットコイン価格の上昇に繋がるかはいまだ不明確なままだ。状況は、コロナ危機に伴う世界経済の先行きも左右する。
国際通貨基金(IMF)は新型コロナウイルスによる、世界的なロックダウンの影響で、大規模な景気後退を予測。世界中で「現金回帰」が始まる流れは、ビットコインへの資金投入鈍化に影響する可能性もあり、今後の金融市場の動向を注意深く観察する必要がありそうだ。