ネムの流動性強化へ
仮想通貨ネムのベンチャー機関「ネムベンチャーズ」が、XEMのマーケット流動性と大口購入の解決策について、SNSで見解を語った。
流動性に関する内容が話題に上がったのは、「ネム中国」創設者の一人Thilonの「XEMの出来高とデプスはあまり優れていないため、大金を動かすことは難しい。これでは、大口投資家にとってアクセスの壁となる」とのコメントがきっかけだ。
この発言に対して、ネムベンチャーズは、新たに発表された『ネムグループ』の役割について以下のように説明を行なった。
ネムグループにある新たな流動性管理機関『ネムトレーディング(NEM Trading)』は、この(出来高)問題にも注意を払っている。
しかし、取引所の出来高とデプスは外部から干渉するものではないため、大口投資家が公開市場で買えない場合は、このアカウントに連絡することができる。
This is something that NEM Group have on the radar under the NEM Trading group. Market depth and volume is a factor of the market, which should not be interfered with. However if larger investors are interested and can't buy, please ask them to contact @NemVentures directly.
— Nem Ventures (@NemVentures) April 14, 2020
大手ベンチマークCoinMarketCapのデータによると、XEMの最も出来高が高い取引所は中華系取引所ZB.comで、XEMを取り扱っている現物市場の90%の出来高を占めている。一方、流動性基準(偽の取引量を排除する目的で導入された新基準)では、最も高い取引所にHitBTCやバイナンスが入る。
ネムの新組織
ネム公式ブログで先週、ネムに関わる事業体の再編が紹介された。ネム財団、ネムスタジオ、ネムベンチャーズが『NEMグループ株式会社(NEM Group Ltd.)』という1つのホールディングに統合されるとした内容で、新たにNEM Trading、NEM Ventures、NEM Softwareの3つの組織が、ホールディングの傘下に置かれることとなる。
特にNEM Tradingは、仮想通貨ネムにおけるトレーディングデスクおよび流動性管理にフォーカスする組織だという。先週行われたAMAでは、「NEMトレーディングチームは各取引所と直接、情報や技術支援についてやりとりを行い、Symbolのローンチやその後の移行をスムーズに行えるようにしている」と、その役割を説明された。
また今後ローンチする予定のSymbolに関する新たな段取りについて、4月18日までに詳細なロードマップを公表するという。