シェア16%越えに
仮想通貨BitcoinSVのマイニングにおいて、SBIホールディングスの完全子会社SBI Cryptoが、急速にBSVのシェアを伸ばしていることが明らかとなった。
BSVの半減期で、本来の採掘報酬12.5から6.25へと減少、マイニングハッシュレート(採掘速度)も一時70%減を観測。その際、半減の境目となるブロックでSBI CryptoがBSVの採掘に成功したことが市場の関心を集めた。
BSVのブロックデータを提供するCoin Danceによると、現在はシェア順で大手採掘プールViaBTC、TAALに注ぐ第3位にSBI Cryptoが位置している。
この3社でBSVのマイニングプールの6割のシェアを持っているほか、SBIのシェアは過去7日間で11.5%から16.67%までシェアを急拡大させている。
BSV半減期時点のデータでは、SBI Cryptoのシェアは0.1%に留まっていたことから、いかにシェアを急拡大させていることが分かる。
ブロック報酬の半減タイミングは、ブロック採掘者やその後のシェア率で市場の関心が高まりやすいため、宣伝効果を狙い、計画的に採掘能力を増やした可能性も考えられる。
マイニングチップの開発も
SBIは以前、ビットコインキャッシュ(BCH)のマイニングでシェアを拡大させようとしてきた。
しかし19年4月、時価総額の減少に伴いブロックチェーンの安全性に疑問が生じたとして、同じグループ企業で仮想通貨取引所のSBI VCはBCHの上場廃止を発表。時価総額が大幅減少、ブロックチェーンの安全性に疑義、ハードフォークによる価格大幅下落懸念を理由に挙げた。
SBI Cryptoは、BSVのマイニングについて理由は明かしていないが、今年2月にはツイッター上で以下のように発言している。
Just because you don't see SBI Crypto printed on the blocks doesn't mean we are not mining. We have always continued to mine bitcoin.
— SBI Crypto (@SBICrypto) February 13, 2020
「SBI Crypto」の名がブロックに刻まれないからといってマイニングを止めたわけではない。我々は、常にビットコインを掘り続けてきた。
SBI Cryptoは今年2月、米企業と提携して米テキサス州でのマイニング事業開始を発表しており、上記ツイートはその際のものだ。
参考:Coin Dance