米国立アレルギー感染症研究所が実施しているギリアド・サイエンシズ社の新型コロナ感染症治験薬「レムデシビル」の暫定試験結果が早ければ、5月半ばまでに明らかになる公算がある。ロイターが25日に報じた。
同試験の首席研究者はロイターの取材で見込みを明かし、暫定結果の発表がさらに早まる可能性もあると話した。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は23日に、ギリアド社の治験薬の初期臨床試験が失敗に終わったとした。世界保健機関(WHO)が誤って掲載した報告書の草稿の情報をもとに、ギリアドが中国で実施していた治験薬「レムデシビル」の初期臨床試験で、症状の改善も血液中の病原体減少も示されなかったとのことを報じた。
ギリアドはFT報道を受け、あくまで「早期に打ち切られた試験の結果であり、結論を導くことはできない」と反論。のちWHOは、ギリアドの試験に関する報告書でミスを見つけた後すぐに草稿を削除したと釈明した。
参考:ロイター報道