「新規発行量の5割」 投資信託から見る機関投資家の仮想通貨需要

グレースケールがETHを大量購入

米仮想通貨投資信託提供企業大手のグレースケール社は、2020年の約4ヶ月で新たに採掘されたイーサリアム(ETH)のおよそ半数を投資信託向けに買い付けていたことがわかった。同社の投資信託は、今年に入り契約数が飛躍的に増加したことが影響した。

4月24日に公開された公式データによると、グレースケールは現在まで累計で13,255,400シェアのイーサリアム投信を発行していた。

昨年末までに発行していた契約数が計5,230,200シェア(1シェア0.09427052ETH)であることを踏まえると、2020年の4月までに756539.777104 ETH(75万以上)を購入した試算になる。「(13,255,400-5,230,200)×0.09427052ETH」

4月24日までに新規採掘ETH数が約156万ETHであることを考えると、グレースケールの今年のETH購入数は2020年採掘数の48.4%にも相当する。その累計保有数は総流通数の1.1%を占めている状況だ。

グレースケールのイーサリアム投信商品「イーサリアムトラスト」は現物ETHに準拠し、シェアを発行。そのETHの保有数は継続的に増加している。

下図は3月29日付けの公式データで、イーサリアム(緑色)への週間累計資金流入を示している。2020年2月以来、資金流入は急ピッチに増加傾向へと転じた。

出典:Grayscale

需要はどこから?

なぜ、ここまで需要が高いのか?

投資家自身が資産を保有することなく、ビットコインやイーサリアムと言った仮想通貨に投資ができる金融商品であることが一つの理由にあがる。

現物価格を基準にした投資で、メインストリームの投資家にも親しみやすい。実際に、グレースケールを利用する投資家の多くが機関投資家であり、市場価格に連動する投資成果とは異なる現物の保有リスクを排除したい目的と一致している。

過去に、同社の仮想通貨投資信託のプレミアム価格の発生についてコメントしたデータ分析企業Digital Assets Dataの Ryan Alfred氏は以下のように語っている。

大半の投資家、特にウォール街の投資家は資産をカストディアンに預けることを習慣にしている。

…プレミアムと言った需要は、GBTC(ビットコイン投資信託)が、投資家自身が秘密鍵を保有しなくていいという利便性から発生している。


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