発行量が大幅減
イーサリアム2.0によって、仮想通貨(暗号資産)イーサリアムの年間発行量が大幅に減少する見込みであると、ヴィタリックが明かした。
「POV Crypto」のポッドキャストのインタビューにて、ヴィタリック氏は、新規発行量の削減はPoS導入の目的の一つだと説明した。
プルーフオステークを選択する理由の一つに、新規通貨発行量を大幅に減らしたいということがある。ETH2.0に文字通り皆が参加したとしても、理論的な最大の発行量は、年に200万程度になると計算している。(現在の年間発行量は約470万ETH)
イーサリアムはビットコインと異なり、発行上限がないため、ネットワークの活動に支障が出ないレベルで発行量を出来るだけ少なくすることができるよう取り組みが行われている。
またヴィタリックによると、現在の2.0テストネットの参加状況では年間10万ETHほどが発行されるとみている。
イーサリアムに関するリソースを提供するEthHubは、PoSに移行した場合のより詳細な予測の計算を行っており、PoSへ移行した場合の年間発行量は18万~180万の間で想定されている。
先日には、ETH2.0へ移行後のステーキング報酬を算出する計算機がリリースされて、ステーキングを行った場合にどの程度の報酬が得られるのかが気軽に計算できるようになった。
それによると、一年目の年間利回りは14.26%で、10年間で279.34%の利回りに達する計算だ。
ETH2.0現状
現時点ではETH2.0のローンチ日は具体的に設定されていないが、以前ヴィタリックやコアデベロッパーの発言では年内に2.0の最初段階に達せるという。
ETH2.0のローンチに向けて、テストネット環境ではバリデータ(承認者ノード)の数も順調に増えている。
4月29日に、中華系大手取引所OKExは自社マイニングプール「OKEx Pool」で、テストネットにバリデータとして参加していると明かした。
OKExは様々な銘柄のステーキングサービスを提供しているため、ETH2.0の実装に伴い、それのステーキング代行サービスを開始する公算が高い。
参考:POV Crypto