バイナンス中国
大手仮想通貨取引所のバイナンスが、中国の国別コードトップレベルドメイン「.cn」を取得したことが、政府の記録から判明した。
取得したのは「binance.cn」で、バイナンス取引所の中国版ではなく、ブロックチェーンコンテンツを中心とするサイトでの利用だ。
「世界リードするブロックチェーンエコシステムデベロッパー」と掲げ、中国利用者・企業向けに、ブロックチェーンに関連するコンサルタント、リサーチ、インキュベーションなどの業務サービスを提供する。
このサイトの設立はバイナンスのブロックチェーン・仮想通貨研究部門『バイナンスアカデミー』の中国事業の一環と見られる。
今年3月には、同部門はブロックチェーンの研究協力・推進活動のために中国上海政府と合意、上海政府が開始したブロックチェーンイニシアチブ『临港ブロックチェーン技術産業研究院』の設立メンバーとして、バイナンスアカデミーが加盟している。
一連の政府・企業間の動きは昨年習近平首席が発表したブロックチェーン国家戦略の一環で、直近では、中国政府の労働政策・規制を担当する部署にあたる人力資源社会保障部が、ブロックチェーン関連の職業を国認定の職業表に加えたことも判明した。
なお、CNドメインの取得は、中国のインターネットの規制を行っている政府組織であるMIIT(Chinese Ministry of Industry and Information Technology)が管理している。