Coinbase Custodyにテザー
コインベースカストディ(CCI)が人気ステーブルコインテザー(USDT)をカストディ対象に追加したことを発表。
Coinbase Custody International (CCI) now supports deposits and withdrawals for the ERC20 token Tether ($USDT) https://t.co/y4NV8jgtUP pic.twitter.com/DwcxXLrFc9
— Coinbase Custody (@CoinbaseCustody) May 29, 2020
テザーは複数のブロックチェーンで発行されるバージョンがあり、Omni版のほか、イーサリアム、アルゴランド、トロンも存在する。今回サポートするのは、最も利用されているERC20バージョンのUSDTだ。
テザーの発行数は今年に入り急増。多くのグローバル取引所において米ドルなどの代替手段として利用されている。また、現存のステーブルコイン銘柄でドミナンスが最も高い。
特にERC20版テザーはほかのテザーよりも利用率が高いようだ。先日データサイトFlipside CryptoはERC20版テザーが4月以来一度もバーン(焼却)されていないと指摘。この指摘を受け、テザーCTOのPaolo Ardoinoは、「ERC20版USDTへの需要が最も高いため、米ドルへの還元が行われたあと、それらのトークンをバーンするのでなく、流通しない在庫として保管している」と説明した。
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コインベースカストディは機関投資家・大口に特化したカストディサービスで、上述した背景から、ERC20のUSDTをサポート銘柄として追加した理由が読み取れるだろう。
米最大手取引所コインベース傘下に置かれるコインベースカストディは今年1月に仮想通貨カストディを行うヨーロッパ法人、Coinbase Custody International Inc.をアイルランドのダブリンを拠点として立ち上げた。理由は米国の規制や税法の不明確なところにあり、欧州を拠点とすることでグローバル事業をよりスムーズに進められる狙いとみられる。