CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨テゾスとアルゴランド、FATFの基準に対応

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

テゾスとアルゴランドがFATF基準に対応

金融活動作業部会(FATF)が昨年発表したトラベル・ルールに準拠する動きが続いている。

仮想通貨テゾス(XTZ)とアルゴランド(ALGO)で、それぞれ新しくコンプライアンス・システムを導入した。

二つのシステムは完全にトラベルルールに準拠対応するものではないが、ルールの幾つかの要件を満たし、セキュリティ管理上の前進となる。

FATFは、資金洗浄対策などをアドバイスする国際的な組織。昨年6月に発表した、仮想通貨事業に対しての新基準は「トラベル・ルール」とも呼ばれて、仮想通貨関連事業者(VASP)による仮想通貨の送受信の際に、送り主と受取人の個人認証情報を記録するという厳格な国際基準だ。VASPは仮想通貨の交換、移転、保管、および発行や引受を行う事業者を含める。

このFATFの策定したルールを参考にして各国が規制設定を始めており、仮想通貨企業は対応を促されている。

テゾス、Coinfirmと提携

6月12日、マネーロンダリング防止(AML)の企業Coinfirmは、テゾスに対応する資金洗浄対策およびトランザクション監視ソリューションを発表した。

Coinfirmは、AMLや規制テクノロジーの大手で、ビットコイン、イーサリアム、Hyperledgerなど1400以上の仮想通貨やプロトコルをサポートしている。

同社のプラットフォームにより、200以上の独自のアルゴリズムと300のリスクシナリオを適用し、テゾスのトランザクションにおける資金洗浄リスクなどを分析可能となった。

テゾスを取り扱う仮想通貨取引所やウォレット企業は、これによりAMLガイドラインを満たすことができる。さらに、リアルタイムのトランザクション監視、AMLリスクレポート、調査管理ツールなどを備えた一連のAMLコンプライアンスソリューションもリリースする予定だという。

アルゴランド、Chainalysisと提携

アルゴランドは、ブロックチェーン分析企業Chainalysisと6月11日に提携を発表。

トランザクションの監視とコンプライアンスのプロセスにChainalysis KYT(Know Your Transaction)、また仮想通貨アルゴのリスク管理強化にChainalysis Reactorを使用することになる。

アルゴランド財団が拠点を置くシンガポールではFATFの基準を受けて、1500シンガポールドル(約12万円)を超える仮想通貨取引に関与する当事者は、身元開示できるようにしておかなければならないとされた。

アルゴランド財団の最高執行責任者Fangfang Chenは、提携によりシンガポールの規制要件を満たすことができると語った。

Chainalysis KYTは、大量の仮想通貨取引を監視、リスクの高いトランザクションを継続的に特定可能。リスクが最も高いアクティビティについてはリアルタイムのアラート機能も設置しており、コンプライアンス担当チームは、疑わしい取引を報告するという規制上の義務を果たすことができるという。

業界団体も規制準拠の新規格を開発

FATF基準を順守しようとする最近の試みとしては、事業者間メッセージング規格のためのジョイントワーキンググループ(IVMS)」が開発した新規格「IVMS101」もある。

これは仮想通貨の取引処理と共に、送信者と受信者の情報データを送ることで不正対策を行うもの。

FATFのトラベルルールは、コスト面からも対応の難しさが指摘されていたが、この統一規格を採用することによって、関連企業が開発コストを削減できるようになるという。様々な施策をとる中で、仮想通貨業界の法的順守体制は着実に進んでいるといえるだろう。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧