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ドイツのメディアの報道によると、会計問題を起こしたドイツの大手オンライン決済会社ワイヤーカード(Wirecard AG)の元COOがドイツから逃亡した後、ドバイからビットコインを送金したようだ。
ワイヤーカードはEYによる監査の結果、バランスシート全体の約4分の1にあたる19億ユーロ(約2300億円)の行方が分からなくなっていることが明らかになり、現在破産申請を行っている。
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ワイヤーカード元COOのJan Marsalek氏は会計問題に深く関係する人物と目されているが、その行方は数週間前から不明となっている。
航空会社の予約と入国管理局の記録では6月23日にフィリピンのマニラを経由して中国へ向かった事になっていたが、フィリピン当局の調査により身代わりによる偽造だったことが判明している。
それ以降Marsalek氏はドイツと母国であるオーストリアの当局から詐欺と横領の容疑で国際指名手配されている。
今回報じられているビットコインの送金は、Marsalek氏がロシアにいることを示す有力な手がかりとなる。
ドイツメディアの報道によればワイヤーカードが怪しげな運営をしていたドバイの支店からロシアにビットコインを送ったようだ。
また、同紙はMarsalek氏が「深夜に仮想通貨と、痕跡を残さずにお金を動かす能力について議論をするのが好きだった」と仮想通貨好きであったことにも言及している。
ワイヤーカードの会計問題に関連して、仮想通貨デビットカードを提供するワイヤーカードの子会社Wirecard Card Solutions(WCS)も業務停止命令を受けていた。なお現在は既に業務停止命令が解除されている。
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