はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マスターカード、仮想通貨企業のサポートを拡充 決済の多様化実現へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨企業のサポート拡充へ

決済最大手マスターカードは20日、より多くの仮想通貨(暗号資産)企業が同社のカードを発行しやすくするため、パートナープログラムを拡充することを発表した。

今後は仮想通貨企業を初めとするフィンテック領域のパートナー企業が、よりシンプルに速く決済用のカードを発行できるようにする。また仮想通貨利用の簡素化も目指す。

マスターカードは、現在、仮想通貨への関心や投資に対する需要が高まっていると説明。国によっては人口の最大20%が仮想通貨を所有しているというデータを引用している。また小売店や金融機関なども仮想通貨決済の可能性を探っていると述べ、こういった現状をサポートするために、プログラムの拡充を行うと説明した。

マスターカードはパートナー企業ができるだけ容易にカードの発行ができるようにするため、仮想通貨関連企業に同社のプログラム「Accelerate」への参加を促す。カード発行時だけでなく、その後の発展や国際展開もサポートするという。

マスターカードでデジタル資産やブロックチェーンを担当する幹部は「仮想通貨市場は成熟し続けている。この現状を推進するために、マスターカードはユーザーや企業に安全で確実な体験を提供したい」と話した。技術革新を加速させ、決済においてより多くの選択肢を提供したいと説明した。

プリンシパルメンバーシップ

今回の発表に際し、直接カードを発行できる権限が与えられる「プリンシパルメンバーシップ」に、仮想通貨決済プラットフォームとしては初となる決済企業Wirexを選んだことも公表した。

直接ユーザーにカードを発行できることによって、仮想通貨の売買や取引、所有における利便性が向上。ユーザーは即座に仮想通貨を法定通貨に両替することもでき、それによってマスターカードが利用できる場所なら世界のどこでも決済が行えるようになるという。

またWirexには報酬プログラム「Cryptoback」があり、実店舗での支払いごとに、最大1.5%がビットコイン(BTC)でキャッシュバックされる。

Wirexは英国の金融行動監視機構(FCA)から、欧州でカードを発行するライセンスを取得している企業。その後も成長を続け、アジア太平洋地域に事業を拡大し、また独自トークン「Wirex Token(WXT)」もローンチした。今年は特典を追加した次世代のカードを英国の消費者に発行したり、企業向けのカードを提供することも予定している。

Wirexの創設者兼CEOは、マスターカードとの協業は、大手企業や規制機関が仮想通貨へ関心を持ち、認識もされてきていることを表していると説明。「この機会を活かし、法定通貨も仮想通貨も全ての通貨が平等に利用されるという当社のビジョンの実現に取り組んでいきたい」と意欲を示した。

規制遵守が条件

仮想通貨企業は今後数週間で、Accelerateに参加できるようになるという。参加企業はマスターカード独自の技術やセキュリティサービスなどを活用できる。

一方で重要なルールに従う企業とだけ協業するとマスターカードは説明。遵守しなければならないルールとして以下の3つを挙げている。

  • プライバシーやセキュリティ等の面でユーザーをしっかり保護すること
  • 金融機関や小売店など全ての関係者を公平に扱うこと
  • マネロン対策など関係する法律や規則を完全に遵守すること

参考:マスターカード

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧